今朝の奈良市の最低気温は27℃、昼の最高気温は36.3℃、五條市の今朝の最低気温は24℃、昼の最高気温は35.4℃でした。今日は朝のうち雲が多めで日差しがなく、少し冷ややかな空気になっていました。日が出てきたのは9時すぎくらいから。その後はいつも通り晴れて暑くなりました。明日はいよいよ台風接近に伴い天候は下り坂で、曇のち雨の予報が出ています。蒸し暑さはあるでしょうが、日射が届いて酷熱の暑さになることはなさそうです。その台風ですが、まさかずっと西に移動して九州西岸からまっすぐ日本列島を東に蹂躙していくコースを選ぶとは思いませんでした。ここ数日来の予報がことごとく覆されたわけで、けして迷走したわけではないのですが、夏の台風の進路を読む難しさが現れたような気がします。今になって、太平洋高気圧の勢いが強まったことや九州の南海上にあった寒冷渦と呼ばれる低気圧が台風を誘い込んだことで、想定外の西進を続けたということだそうです。寒冷渦は台風の進路を不安定化させるので予測がしにくくなるのだそうですが、寒冷渦の存在自体はわかっていたのだとしたら、それを加味した予報はできなかったのだろうか? と思ってみたりもします。いずれにせよ、我が奈良県に影響を及ぼすのは30日から31日にかけてとなりそうです。まだ台風自体進路変更していない事もあって、29日以降の東進の予測は難しく、予報円もやたら大きくなっていますが、明日から明後日にかけて東に向きを振ってしまえば、どこに来るのかはっきりしてくることでしょう。まっすぐ突っ込んでこられたら少々面倒な事になりそうですが、南北どちらか、できれば南側に大きく外れてくれれば被害規模も抑えられそうです。是非そういうコース取りを祈りたいと思います。
さて、巷間の米不足に対して、昨日、大阪府の吉村知事が、国の備蓄米を開放して流通させるよう要望を出しましたが、それに対して坂本農水大臣は、「コメの品薄は今後順次回復していく。コメの需給や価格に影響を与える恐れがあるため慎重に考えるべきものだ」とし、「消費者の皆様におかれましては、必要な量だけお米をお買い求めいただくなど、落ち着いた購買行動をお願いたしたい」とコメントして、現時点での備蓄米の流通を否定しました。政府の備蓄米を放出するには、手続きが数週間程度必要とされます。したがって、今それを実行すべく決断したとしても、実際に備蓄米が市場に出てくるのは、今年の新米が流通する時期と重なってきます。それもあっての、慎重な判断ということなのでしょう。大手スーパーの店頭からは米は消えたようですが、米の専門小売店には十分在庫があるようですし、都会には無くても田舎の方にはそれなりに売られている米はあるようです。結局のところ、地震騒ぎで日持ちもしない精米を慌てて購入した層が米の受給バランスを局地的に狂わせただけで、国全体を見れば備蓄米を放出しなければならないような緊急事態とも言い難いという状況なのでしょう。それはそれで理解できるとして、ただ備蓄米の放出に数週間を要するという手続きに問題はないのでしょうか? 備蓄米放出はそれこそ米の供給が危機的状況に見舞われているときにこそ効果を発揮するはずですが、そんな緊急事態を前にして数週間ものんびり手続きに費やしていては、危機管理の点からも看過し得ない事態を国民に強いる事になりかねません。今回の擬似的な米騒動はともかくとしても、いざという時速やかに市場に米を流して需給逼迫を解消できるよう、今のうちに制度の見直しを行っておくべきであろうと思います。