奈良市の今朝の最低気温は9.2℃、昼の最高気温は25.4℃、五條市の今朝の最低気温は6.1℃、昼の最高気温は25.2℃でした。今日も朝からよく晴れて、日中は少々暑さを覚えるくらい気温が上がりました。洗濯物もよく乾きましたし、連休初日に生活雑事を片付けられたのは大変ありがたいことでした。明日は今日と同様によく晴れて更に気温が上がってくるという予報です。明日はGW恒例のお出かけを明日にしようかと考えているので、ちょうどよい天気になるんじゃないかと思います。
さて、経済産業省の調査によると、2030年に日本で必要とされるデジタル対応のIT専門人材は190万人とされますが、このまま行くと最大で80万人、4割以上不足してしまうという状況であるそうです。その影響は、2025年以降毎年GDPが12兆円低下、2022年GDPの2%相当が失われることになるのだとか。ところが、政府はデジタル庁を作ってDXなどと脳天気な看板だけ掲げて、この未曾有の人材不足になんら対策を打つこともなく過ごしているのだそうな。
高校生の数学の学力では世界有数の我が国において、IT系に人材が集まらないのは、IT土方とも揶揄される職業環境の悪さが一因なのでしょう。デジタル人材の平均年収は、2021年で438万円、これほどヒトが不足するというのに、2019年から4%も給料が下がるという状況だそうです。いくら日本の産業全体で給料が上がらず、他国に置いていかれているとはいえ、その中で、特に必要とされている人材の給料が下がってしまうというのは一体どういうわけなんでしょうか? そこにこそまさに政府の政策的無策があるというわけですが、更に教育現場においても専門家を育成できる環境は整っておらず、全くどこから手を付けたらいいのやら、という危機的状況にあるようです。
給料が上がらないのは、厚労省のコロナ関連アプリでも取り沙汰されていましたが、肝心のプログラマにお金が渡るまでに子請け孫請け曾孫請けといくつも中抜き会社が関与して、発注元の予算が食い散らかされていくという産業構造も問題な気もしますし、経産省もここまで問題が判っているのなら今までどうして手を打たなかったのか不思議でしょうがないですが、とにかく問題だらけのままどうしようもなくなるまで放置し、いよいよ致命傷になって莫大な損失を叩き出してからやっと動き出すというのは我が国ではありがちな改革行動ではあります。なんもかんも焼け野原になってからでないと動けないというのなら、もはや期待せずになにか自衛する方法を考えていかないといけないのかもしれません。
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