かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

新たな歴史が一ページ、中国史に加えられつつあるのでしょうか?

2005-12-11 23:03:34 | Weblog
 中国・香港の近傍で、発電所建設に反対する住民に対し、武装した警官隊が発砲、複数の死傷者が出ているらしいです。当局発表によると3人死亡、8人負傷ということですが、色んな情報が飛び交っているようで、中には30人以上の住民が殺戮された、というような話まで出てきています。その地域住民が何故発電所建設に反対したのか、とか、判らないことはたくさんありますけど、この間の満州での工場爆発に伴う河川汚染と言い、その前にもあった事故や住民と当局の衝突などと言い、いよいよ中国の動乱が始まりつつあるのかな? という気配が何となくいたします。三国志の時代にせよ、清朝末期にせよ、こうした小さな反乱が頻発し、それがやがて大陸全土を覆うような動乱へと発展していくのがかの国の歴史です。今は、高々一地方の小さな不満、という程度の内容なのかも知れませんが、これが、21世紀の東洋史に大書される一大歴史的事件の幕開けである可能性は否定できません。前世紀末にソ連や東欧諸国の独裁政権を襲った歴史のうねりが、ようやく極東にもうち寄せるようになっているのかも知れません。共産党政権が見事立ち回ってこの事態を終息させられるか、あるいはあざなえる縄のごとく歴史がここで繰り返されるのか、その動静を見極めつつ、我々はそんな大舞台の袖で、どうこの歴史に関わって行くべきなのかを真剣に検討しなければなりません。なにせ12億を超える人間が暴れるかも知れないのです。辛うじて日本海で隔てられているとはいえ、その極近くにいて、何の影響も及ばないと考えるのは難しいでしょう。例えばトチ狂ったかの国の政府が台湾への侵攻を開始したりしたら、あの周辺海域は安全に通れなくなるかも知れませんし、あの大陸で故意にせよ事故にせよ核とか細菌兵器なんて使われでもしたら、偏西風に乗った死神達が、黄砂と共に我が国を覆うやも知れません。我が国の国益からすれば、もし中国で動乱が起こりそうならば、傍観するなり積極的に煽り立てるなりして、国としての力を弱体化せしめた方が良いようでもありますが、そんな見たくない未来図を想定したら、何とか未然に防ぐように働きかける方が得なのかも知れません。と言って、100年前みたいに治安維持のために軍を派遣したりするようなわけには行きませんし、中国がこの先どういう風になっていきそうなのか、を見極めながら、何が出来るか、何をするのが、あるいはしないのが結果的に我が国の国益に繋がるのか、を、主体的に考えておいても損はないでしょう。少なくともこれまでのような土下座外交的なやり方では、もし動乱が大きくなったときに、我が国が取れる方策の幅が著しく狭くなってしまうだけです。土下座も「臥薪嘗胆」なら良いんですが、「阿諛追従」では一緒に滅びの道を突き進むことになりかねません。外交を司る方々には、是非頑張ってもらいたいものです。

 さて、決して動乱や戦争を望むものではないのですが、これが私の空想癖がなせる荒唐無稽な未来図なのか、あるいは歴史の大転換転に差し掛かっている予兆なのか、というのは、歴史好きとしては、その悲惨な未来図とは別に、激しく興味をそそられずにはいられない昨今であります。誤解を恐れずに宣うとしたら、私はン十年後の臨終の床で、本当に歴史とは面白いと思いつつ事切れることが出来るかどうか、今から楽しみですらあるのです。


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