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白朮詣り

吉田神社さんのところでも書きましたが、ホント「八百万神」とか「神仏習合(または神仏混淆)」が伝統の日本人って、神さんでも仏さんでもなんでもありですよね!
(私のことです

そんな口上を言っておいて、吉田神社の大祓いの後 白朮詣りまでの間、一旦京都駅に戻って時間調整。  
(神さまの梯子! )

と云うのも数年前、八坂さんの白朮火をいただこうと0時近くに行ったところ、もの凄い混雑で1歩も歩けず、その時はお年寄り連れだったこともあって、早々にタクシーで退散したことがありました。

それ以来(といっても毎年行ってる訳じゃありませんが)、早い時間にお詣りを済ませ、後でゆっくり年越し蕎麦をいただくってのが、年越しのパターン♪

白朮火は確か7時頃から焚かれると聞いていたので、軽く一杯やりながら時間調整。

さすがに少し早かったですね~
南門(大谷廟側)のあたりはまだ人も疎ら。



火守りのオジサンも手持ち無沙汰。
「今日も寒うおまんなぁ。早よ火ぃ点けんと寒うてかなわんわ~」



7時を15分ほど回った頃、下っ端の神職さんが雑踏整理に出てきます。
ほどなく本殿から太鼓の音とともに、烏帽子を着け白装束の一団が登場!

人混みをかき分けて白朮火の燈篭が吊るされたところに到着。



朱塗りの箱を開け、燈篭に積まれた白朮木に神火を移します。



二つある灯篭のまずは左側から。。。



灯篭の白朮木に火が移ると、火縄を持った人々が殺到して周りは大混雑!



もう1基、円山公園側に設けられた灯篭の周りは、さほどの混雑はありません。



7時半頃には、火が消えないようクルクル火縄を回しながら家路つく人が目立ちだします。



昔は市電や市バスも火縄を持ったまま乗せてくれたようですが、最近は規制がうるさく火がついたままでは持ち帰りはできないようですね♪

人によってはカイロに火種を移して持ち帰る人もいるとか…

さて、お祭り=縁日といえばつきものの屋台。
伝統の飴細工の屋台の前では、職人さんの手捌きに目を凝らす子どもや大人でギッシリ!



干支はもちろんのこと、アニメ・キャラクターのリクエストにも応えなければならないのって結構大変かも!?
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吉田神社の大祓い

さて、ここ数日白馬に行っていて暮れの旅行の記事が途中になっていました。
8日の大晦日に行った下鴨神社の記事から続きます。 

下鴨さんで「火水さま」の大祓いを眺め、ふと思い出したのが節分で有名な「吉田神社」。

貞観元年4月(859年)、清和天皇の時代に藤原山蔭卿(ふじはらやまかげきょう)が、藤原一門の氏神である奈良・春日大社の四神を勧請して、平安京の鎮守神として吉田山に創建したとされる由緒ある神社です。
ただ、古い格式の高さとは裏腹に、結構庶民的なところもある神さまです。 

神社に着いたのが午後3時。 年越しの大祓いが行われる時刻に間に合いました。

一見(いちげん)さんでも 氏子さんたちに混じって祝詞を書いた紙をいただき、一緒に参列させてもらえます。
(ただこの祝詞、神さまの名前やらなにやら長~い文章が、句読点もなく息継ぎもできないままにダラダラ続くんです



それでも、一応読みあげて、祝詞と一緒にいただいた半紙に包んだ細かく切った紙を体にハラハラと振りかけ、穢れを移した後にご幣を払っていただいてお清めを受けます。



それら神事に使ったご幣やお榊を、結界を張った火床に運び、本殿から運んできた白木の長持みたいな箱から火種を取って点火。



このあと拝殿で紅白の紙で作ったご幣をいただいて神事は終了。

神主さんのお言葉も「神さまでも仏さまでも、一年無事に過ごせたことのお礼をしていただければいいんですよ」と 何でもありの日本人に馴染み易いもの。

おまけにお賽銭にふれ「お賽銭を投げるのは神さまに『お願いに来ましたよ』ってのを知らせるために、鈴を鳴らすのと同じこと」
だからお賽銭は投げても失礼にあたらないとか。。。
「じゃ、お札は音がしないから駄目?」かと神さまに聞くと「お札はヒラヒラ、札束はドスン」と音がするそうです…などと楽しい解説。

賽銭箱にいれたのは、もちろんチャリ~ンと音のする方。



お正月過ぎなら小枝に刺した餅でも焼くところですが、暮れには特にくべるものもないので、焚き火代わりに暖をとらせていただきました。
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