平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

24 シーズンⅤ 第2話

2006年11月17日 | テレビドラマ(海外)
第2話 8:00

 今回の見どころはジャックとクロエの復活した連携だ。
 捜査官と分析官。
 「24」では、このふたつの役割の連携があって捜査・作戦が進行していく。
 今回の場合は、CTUとは関係ないジャック・クロエの独自の判断に拠るもの。
 パーマー暗殺現場にジャックが侵入して、手掛かりを捜そうというのだ。
 当然、そこにはFBI捜査官がいる。
 CTUの熱探知の衛星を使って現場での捜査官の位置を確認し、ジャックに伝えるクロエ。衛星の使用は外のコンピュタを使ってのログインだ。
 ジャックとクロエは息のあったチーム。
 ジャックがFBI捜査官を殴り倒して変装すると「お手のものよ」と平然と言い放つ。
 パーマーのパソコンから暗号化された文書が出て来ると、暗号解読ソフトを送る。
 危機が迫った時も的確だ。
 「ロビーに捜査官が迫っている!」クロエがそう叫び、ジャックはエレベーターを2階で降りる。
 しかし、CTU側もクロエが衛星にログインしているのを確認すると、そのアクセスを絶つ。
 結局、囲まれてジャックは捕まりそうになるが、クロエが囮になって脱出。
 クロエは捕まり、CTUの支部長ブキャナンにジャックはどこにいるのかを教えろと言われるが、「話さない。だってあなたはジャックを信じていないでしょう?」と言い放つ。
 ジャックとクロエ。
 ふたりには幾多の苦難を乗り越えて闘ってきた強い絆がある。
 ジャックもクロエも強気に物事を運んでいき周囲と摩擦を起こすタイプだが、信頼し合い見事な連携を見せる。
 面白い関係だ。

 さて、パーマーの暗号を解読したジャックは空港へ向かう。
 この空港に向かう下りは現状では説明不足。
 パーマーはなぜ暗号化したのか?
 他の人間に伝えなかったのか?
 パーマーの意図がわからず、観客は置いてけぼり食ったまま、観客はジャックの行動を追っていく。
 ジャックと行動を共にした恋人の息子デレクが空港に行くくだりも説得力がない。
 怪しい連中が入っていくのを見た。ジャックに知らせなきゃ。
 そう言ってやっと再会できた母親の制止も聞かず、彼は空港に入っていく。
 ジャックへの信頼、男どうしの友情が生まれたと言えば、それまでだが少し強引過ぎる感じがする。
 作者の意図に沿って人物が動いてしまう。そこに見ている者を納得させる明確な理由がない。
 それはドラマ作りとして面白くない。
 納得させる理由というのは、例えば命を狙われたクロエをジャックが助けに行くというものだ。
 それがなく描いてしまったことは残念だ。

 そしてラスト。
 ホワイトハウスの大統領補佐官カミングスがこの一連の事件に関わっていることが明らかにされる。
 パーマーからの大統領夫人マーサへの電話の内容は彼によって改ざんされてしまった。
 視聴者はこのことを知り、劇中の人物はそれを知らないというわくわくする状況だ。どう展開していくか?


★追記
 今回の導入はこんな感じだった。
 パーマー暗殺がなされた向かいのビルのセキュリティ映像からジャックの映像が出て来る。
 愕然とするオードリーとCTUのブキャナン。
 しかし、当時の電話の通信記録を解読しパーマー・トニー・ミシェル・クロエとジャックの共謀が明らかになる。
 この一連の事件は、ジャックの偽装死が関係していると考えるブキャナン。
 唯一の手掛かりはクロエだが出て来ていない。
 そこからブキャナンは類推する。
 クロエはジャックに捕まり、脅迫され利用されているのではないか。
 そして同じジャックの生存を知ったオードリーも複雑だ。
 かつて愛した男が生きていた。
 ジャックを容疑者として疑うブキャナンに「パーマーを殺す動機がない」と弁護する。

★追記
 クロエ・オブライエン人物紹介(FOX・HPより)
 CTUの情報部門を担う。シーズンIIIではプレッシャーに押しつぶされそうだったクロエが、シーズンを重ねるごとに頼もしく、なおかつ美しく成長。とくに今回は、ジャックの良きパートナーとして、率先して彼をサポートしている。

コメント
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