平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

プリズンブレイク 第6話・7話

2006年11月22日 | テレビドラマ(海外)
第6話
 今回はどう看守の巡回をかわして、壁に穴を開けるか?がテーマ。
 マイケルと同室のスクレが知恵を貸す。
 囚人には囚人のノウハウがある。
 恐らくこの方法は長年囚人たちによって培われ、伝えられてきたものなのだろう。
 さて、看守の巡回をかわす方法とは?
『空調を壊して、囚人たちをイライラさせる。
 囚人たちは暴動寸前。
 看守たちは下手に囚人たちを刺激したくないので、牢をシャットアウトし放っておく』
 見事な方法だ。アメリカのドラマはアイデアが優れている。

 また、もうひとつの見どころは敵が電気椅子の死刑執行を待たず、リンカーンを刑務所で殺そうと動き始めたことだ。
 敵のボスは言う。「リンカーンを殺す方法は電気椅子だけでないわ」
 シークレットサービスは刑務所の囚人に顔がきく男を脅迫し、中の囚人を動かしてリンカーン暗殺を企てる。
 囚人もそうだが、どこの世界にもマニュアルに載っていない裏のノウハウ、ルートがあるものだ。
 シークレットサービスの脅迫の仕方も気が利いている。
 足を洗って平和に家族と暮らす男にこう言う。
「もし、おまえの車に俺が持っているヘロインを置いたらどうする?俺は有無を言わさず、家族の前でおまえをしょっ引くぞ」

 そしてラスト。
 事態は思わぬ方向に発展する。
 囚人の暴動が予想以上に激化するのだ。
 囚人たちは鍵を奪って、刑務所を占拠。
 看守のひとりは捕まって人質になる。
 ティーバックはマイケルの脱走計画を知ってしまう。
 女医のタンクレディは囚人たちに囲まれて、医務室が突破されようとしている。
 リンカーンは敵の派遣した殺し屋に殺されそうだ。

 スクレの空調作戦が思わぬ形で発展する。
 この発展が見る者をわくわくさせる。
 ドラマの変化は大きければ大きいほどいい。

第7話
 刑務所での暴動が鎮圧されるまでが描かれる。
 この暴動が終わってマイケルを取り巻く状況が大きく変わったのも特徴だ。
 まず、スクレとアブルッチは騒ぎに乗じて壁の穴を広げる作業を進め、マイケルの言っていた古い下水路がみつける。
 これは脱獄には大きな進展。
 一方、マイナスもある。
 まずはティーバッグのこと。
 壁の穴のことがバレて彼も脱獄の仲間に加わえてくれと言っている。
 そうでなければ、穴のことをバラすと。
 ティーバックは結局人質にしていた看守を最後に殺した。
 彼が穴のことを知っているため口封じだとティーバッグは言っているが、彼の様な人間を外に出していいか?とマイケルは悩むことになるだろう。
 そして医師のタンクレディ。
 マイケルは彼女を助けたが、タンクレディはなぜ天井の通路のことをマイケルが知っていたのか疑問を持つようになってしまった。マイケルはカビの除去作業をやって通路のことを知ったと言い訳したが、刑務作業でカビの除去はやられていないことがわかる。
 助けられてタンクレディはマイケルに今まで以上に好意を持ったようだが、彼女はジョーカー。敵になるか味方になるか?

 また、その他の動きとしてはリンカーンは殺し屋を撃退。
 襲うように指示を出した人間は誰かと問いつめるが情報は得られなかった。
 弁護士のベロニカはリンカーンの無実のために調査をするが、犯人がかけたと思われる公衆電話に電話がかかってくる。
 手を引かないと、おまえの命が危ないと。
 そしてポープ所長と看守長のベリックの間の亀裂が広がった様だ。
 ポープは自分を飛び越えて知事に突入する様、具申したベリックに釘を刺す。

 計画が計画どおりに進まず、予想外のことが起きる。
 当然、敵も妨害してくる。
 そして登場人物どうしがぶつかり合う。
 この「プリズンブレイク」の面白さはここにある。

コメント
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