平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

美しい国……?

2007年01月31日 | 事件・出来事
安倍首相の「美しい国」、野党のやり玉に 参院代表質問(朝日新聞) - goo ニュース

 そう、今の日本は全然「美しい国」でない。

 政治家は発言に責任を取らないし、企業もマスコミもウソだらけ。
 政治家は私欲や保身でなく、国民のために政治をする。
 企業は利益第一主義でなく、いい商品・製品を世の中に出す。
 マスコミはウソを言わない。
 こうすれば「美しい国」ができるはず。

 ただ世の中をつらつら眺めるに、恐らく「悪いこと」の方が「良いこと」の方が強い。
 正義は勝つ!はエンタテインメントの王道だけれど、実は悪の方が勝ちやすい。
 例えば厳しい品質管理をやって材料も吟味している食品は当然原価が高い。
 一方、品質管理に人件費をかけず材料も消費期限切れ物を使えば、原価は低くなる。
 利益が上がるのは当然後者の方。
 だから悪は勝ちやすい。
 バレなければ。

 もうひとつ例をあげれば、十分に調査検証したテレビ番組は当然制作費がかかる。手間ひまがかかるわけだから。
 一方、実験もやらずに制作したテレビ番組は制作費がかからない。紙の上で適当に考えたことをもっともらしく映像にすればいいのだから。
 だから悪は勝ちやすい。
 バレなければ。

 それは昨年の建築偽装問題、ホリエモン、すべてに共通していること。
 そして、これらバレてオモテに出ているのは氷山の一角。
 正直者はバカをみる。
 自分はバレないだろうと思うから、地道に誠実に取り組むことを放棄してしまう。

 安倍首相の「美しい国」はそんな情況を「道徳」から改善しようとしている様だが、理論・理屈は弱い。
 目の前にお金が積まれれば、多少の道徳は吹っ飛んでしまう。
 あるいは「道徳」を説くのなら、政治家自らが正さなければならない。
 「道徳」を説く政治家が正さないのだから、何で自分たちがする必要がある?は庶民の正直な感情。

 あるいは「道徳」のある国、「美しい国」を目指すのであれば、「年金」や「格差是正」を第一の政策にしなければならないと思う。
 みんな将来が不安だからお金のために多少道徳に反することをやるのだと思う。
 お金のない人は正直に生きてきて自分は損していると思っている。
 お金のある人はそうやって得をしてきているから、もっとおいしい話はないかと思う。

 連日の事件はつらいです。
 だからこそ美しい物語に浸りたいと思ってしまう。
 だからこそ物語の中で「正義は勝つ」と言ってほしいと思う。
 安倍さんはちょっときついな。
 当初の方向が違っているばかりか、最近は迷走している。
 かと言ってそれに代わる人は誰かと言えばいないのだが。

コメント
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