平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

JIN-仁- 第10話~人の意思は受け継がれる

2011年06月20日 | 大河ドラマ・時代劇
 龍馬(内野聖陽)が死んでしまいましたね。
 歴史の修正力は龍馬が生きることを許さなかった。
 そりゃあ、あれだけの行動力・影響力のある人ですからね、生きていたら戊辰戦争もなく、明治政府の形も大きく変わってしまったかもしれない。
 そうなると<微修正>で済まなくなってしまう。
 さすがに修正力はそれを許さなかった様です。

 さて仁(大沢たかお)。
 自分が原因で様々な人に悲劇が訪れるのを見て、<疫病神>と考えている様です。
 自分がいなければ、恭太郎(小出恵介)も東(佐藤隆太)も苦しむことはなかった。医師・三隅も捕らえられなかったかもしれない。
 親友・龍馬を助けることも出来なかったし、自分がここに来た理由を改めて考える仁。

 仁がこの時代に来た理由。
 僕は<意思>を残すためだったと考えます。

 たとえば<暴力は暴力しか生まない>という意思。
 これは龍馬に伝えられ、勝(小日向文世)に受け継がれた。
 それが西郷との会談での発言「あいつは終わちゃいないぜ」になった。

 仁の人を助けたいという<医者>としての意思は、咲(綾瀬はるか)ら仁友堂の仲間に伝えられ、多紀(相島一之)良順(奥田達士)にも受け継がれた。
 緒形洪庵の「国の為、道の為」という意思も立派に受け継がれている。

 あるいは仁は恭太郎に龍馬の意思を伝える。
 「再び生まれて来たい思える国を造ること」
 この龍馬の意思を受け継いで、恭太郎も前を向いて生きてほしいと仁は語る。

 人は生きて<意思>を残す。
 <子供>と同様、それは何代も受け継がれて、人は永遠に生き続ける。

 このことをさらに深めて考えていくと、歴史の修正力とは<意思>、あるいは<愛>みたいなものなのかもしれない。
 歴史の修正力は、仁が歴史を大きく変えることは許さないが、<愛の意思>を残そうとする限り、応援をする。

 さて次回は最終回。
 このテーマを含めて、どうまとめるか?
 仁の頭痛は腫瘍が原因なのかな? その腫瘍を取り除く手術をさせるために仁は未来へ跳んだ? 未来へ跳ばせたのは龍馬?
 最終回が楽しみだ。


※追記
 佐分利(桐野健太)は仁に語る。
 「私の夢はこの世で一番の医者になることです。先生に出会ったことを後悔したことは一時たりともありません」
 咲は仁に訴える。
 「私達に先生の持てるすべてを教えて下さいませ」
 これだけでも仁がこの時代に来たことに意味があったのだ。

※追記
 仁と龍馬のやりとり(携帯電話、メール、新幹線)も感動的だが、個人的には少し気恥ずかしい。

※追記
 東が龍馬を斬った理由。
・仇討ち(他の人間に斬られるくらいなら自分が斬る)
・仇討ちに見せかけて龍馬の理想を守った。(幕府の人間が龍馬を斬れば、大政奉還が無に帰してしまう。東はそれを守った)
・仁が治療してくれることを信じて、敢えて自分が斬った。
 龍馬暗殺は再び歴史のミステリーになった様です。


コメント (4)
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