平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

テレビ中継の『AKB48総選挙』を考える。

2012年06月12日 | アイドル
 先週フジテレビで放送された『AKB48総選挙』、おそらく熱心なファンにとっては不満であっただろう。
 特に19時台。
 総選挙の過去の歴史をふり返ってのスタジオトーク。
 武道館での結果発表は、選挙速報のような文字で。
 これは違う。
 ファンが見たいのは、武道館で行われているライブ映像なのだ。
 申し訳ないが、うわべだけのコメントしかしない関根勤さんも茂木健一郎先生もいらない。
 もし僕がこの番組を作るとしたら、プロレスやボクシングの実況中継のようにする。
 発表されて壇上にあがるメンバーを映し、南海キャンディーズの山里さんほか、何人かのAKB大好き芸人を解説者にして、トークをしてもらう。
 「この子はとてもがんばっている子で、圏外からランクインしてうれしいでしょうね」とか、「今回のSKEの躍進はすごいですね」などと、実況解説ふうに熱く語ってもらう。

 もちろん、19時台はAKBをよく知らない一般視聴者も見る時間帯だから、あまりマニアックな作りをしたらチャンネルを変えられてしまうだろう。
 しかし一般視聴者が見たいのは、総選挙の悲喜こもごものドラマなのだ。
 たとえ知らないメンバーが壇上でスピーチしていても、その子がどんな子かを解説しておけば、きっと胸を打つものがあるはず。

 それから渡辺アナ。
 会場にいて、発表を待つさっしー(指原莉乃)にインタビューしている。
 「空気が読めない男」という批判があったようだが、確かに。
 発表前のメンバーのメンタリティをまったく考えていない。

 それから『アッコにおまかせ』で、徳光アナが語っていたが、テレビのCMの間は発表が出来ず、場をつなぐのに苦労されたようだ。
 また武道館にいた会場のファンも、この<不自然なつなぎ>の理由がCMにあることがわかってきて、つなぎの時は、少し変な空気になったらしい。
 これはテレビ中継の弊害である。

 <一般的であること>と<マニアックであること>。
 テレビの場合は、この兼ね合いが難しい。
 深夜枠なら<マニアック>であることが許され、マニアックであればあるほど面白いのだが、一般視聴者を相手にするゴールデン枠の場合は薄めざるを得ない。
 でも、ゴールデン枠でもある程度のマニアックさは必要だと思うんですよね。
 そうしないと視聴者はどんどんCSなどの専門チャンネルに流れていってしまう。
 今後のテレビの課題であろう。


コメント
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