平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

平清盛 第35回「わが都、福原」~相手がどんな目を出してくるのかゾクゾクしてくるわ

2012年09月10日 | 大河ドラマ・時代劇
 清盛(松山ケンイチ)と後白河上皇(松田翔太)のすごろく遊びは続く。

 頼盛(西島隆弘)の不満を利用して、平家を分裂させようとする後白河上皇。
 実際、頼盛の心は傾きかける。
 自分のこの境遇は何なのだ? 清盛が邪魔をしているのではないのか? 本来なら自分が平家の頭領になってもおかしくないのに。
 すごろく勝負。これで後白河上皇が賽を振って、少し前に出た。
 しかし、清盛は反撃する。
 すべての官職を解かれた頼盛を福原に呼ぶ。
 そして、朝廷や貴族たちの支配する京の都ではなく、彼らの手の及ばない福原に<もうひとつの都>を作る構想を語る。
 この構想は、後の歴史に例えて言えば、頼朝が鎌倉に、家康が江戸に幕府を開いたのと同じ種類のものだろう。
 清盛はその先駆けだった。
 そして頼盛は清盛の口からこんな言葉を聞く。
「父上の目指した世づくりにそなたは断じて欠かせぬ」
 京都での役職に一喜一憂するのではなく、そんなものとは関係ない福原で別の夢を共に見ようと言うのだ。
 この途方もない清盛の発想力。
 頼盛は、都での出世にとらわれていた自分を小さく感じる。
 父・忠盛(中井貴一)の言葉をしっかり覚えていて、実現しようとしていることにも驚かされる。
 だからこう語る。
「仕方がない。それがとてつもないことをしでかす兄を持った弟のさだめというものじゃ」
 これで後白河上皇が狙った<平家の分裂>は回避された。
 またしても清盛の勝利だ。

 上手いですね、この作劇。
 頼盛を通して、清盛の<福原遷都>という歴史事象を描いている。
 歴史をしっかりドラマにしている。
 しかも後白河上皇とのすごろく遊びも絡めて。

 ラストで清盛は盛国(上川隆也)に語る。
「相手がどんな目を出してくるのかゾクゾクしてくるわ」
 盛国も
「私はそんな殿を見ているだけでゾクゾクしてまいります」
 ゾクゾクすること、これが『遊びをせんとや生まれけむ』なんですね。

 最後に北条政子(杏)。
 イノシシを捕らえ、もののけも捕らえようとして罠にかける。
 彼女もゾクゾクするのが大好きな人間。元気な子供。
 オトナの世界に翻弄されて気力を失っている頼朝(岡田将生)を復活させることが出来るか?


コメント (2)
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