イブリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)はプロフェッショナルなスパイである。
銃や爆薬を的確に使いこなし、消火器などあらゆる日常にあるあらゆる物を武器にする。
毒にも精通。
変装も得意。
最愛の夫が目の前で殺されて身を引き裂かれそうにつらいのに、目的遂行のために表情を変えない。
見事なキャラクター造型である。
こんな描写もあった。
CIAに追われて逃げ込んだ少女の部屋。
ソルトはバッグから自分の愛犬を取りだし、「この子を当分世話してくれない? これはエサ代」と愛犬のことを頼む。
CIAに追われて必死な時にこれである。
普通なら、愛犬のことなど考えずに逃げることに専心する。
またソルトは少女とこんな会話を。
少女「あたし、算数が嫌いなの」
ソルト「わたしも嫌いよ」
この余裕。
もちろん追われているソルトの神経は張りつめ、肉体は危機を感じて急いでいるのだが、こんな会話が出来る所が逆にすごい。
彼女の頭の中はクールで、整理され、愛犬のことを含めた目の前の問題・課題をひとつひとつ解決しているのだ。
というわけで『ソルト』はストーリーの意外性もそうだが、キャラクター造型が見事。
ハリウッドのアクション映画はこれだから面白い。
銃や爆薬を的確に使いこなし、消火器などあらゆる日常にあるあらゆる物を武器にする。
毒にも精通。
変装も得意。
最愛の夫が目の前で殺されて身を引き裂かれそうにつらいのに、目的遂行のために表情を変えない。
見事なキャラクター造型である。
こんな描写もあった。
CIAに追われて逃げ込んだ少女の部屋。
ソルトはバッグから自分の愛犬を取りだし、「この子を当分世話してくれない? これはエサ代」と愛犬のことを頼む。
CIAに追われて必死な時にこれである。
普通なら、愛犬のことなど考えずに逃げることに専心する。
またソルトは少女とこんな会話を。
少女「あたし、算数が嫌いなの」
ソルト「わたしも嫌いよ」
この余裕。
もちろん追われているソルトの神経は張りつめ、肉体は危機を感じて急いでいるのだが、こんな会話が出来る所が逆にすごい。
彼女の頭の中はクールで、整理され、愛犬のことを含めた目の前の問題・課題をひとつひとつ解決しているのだ。
というわけで『ソルト』はストーリーの意外性もそうだが、キャラクター造型が見事。
ハリウッドのアクション映画はこれだから面白い。