平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

この夏、電力は足りた! 今こそ新しい未来に舵を切る時!

2012年09月09日 | 原子力発電・反対
 季節はだいぶ秋らしくなってきましたが、結局この夏、電気は足りましたよね。
 原発を動かさなくても乗り切れた。
 何しろ大飯原発を再稼働させた関西電力はその分、火力発電所を停めていたわけですから。

 なので電力会社、そして政府は本当のことを言ったらどうだろうか?
 原子力発電所を動かす理由は、<電力不足>などではなく、<電力会社の経営が苦しくなる>からだと。
 たとえば
 原発を動かさなかったら、高い建造費をかけて作った原発はたちまち電力会社の不良債権になってしまう。
 あるいは、高騰する石油燃料に頼る火力発電は高コストで、経営を圧迫する。
 僕自身は原発こそ高コストであると思っているが、今までも書いてきたのでこれ以上ふれないが、電力会社および政府は「原発を動かさないと電力会社の経営が立ち行かなくなって困るんです」ということを正直に述べたらいい。
 そうすれば別次元の議論ができる。
「そうか、会社がつぶれてしまうのか。しかし原発を動かすのは危険だから、動かさずに会社が成り立つ方策を考えよう」とか「何を甘いことを言っているんだ。もっと経営努力をしろ」とかいったさまざまな意見が出てくる。
 その結果、すべてが前に進む。
 偽りやゴマかしでは決して問題解決にはならない。

 それから『原発がゼロになれば日本経済が衰退する』という意見があるが、果たして本当か?
 実際、今のテレビCMを見て下さい。
 エコカー、エコ家電、エコ住宅……といったCMばかり。
 それはこれらの省エネ製品が売れる可能性が高いから。

 企業も家庭も省エネすることで、コスト削減・節約が出来ることがわかった。
 そのコスト削減・節約した分は、企業の場合は雇用や先行投資、家庭の場合は別の消費にまわせる。
 その方がよほど経済が活性化するのではないか?

 あるいは原発がなければ<必要は発明の母>で、企業は省エネ商品だけでなく、太陽光発電など自然エネルギーの技術開発に力を注ぐはず。
 原子力発電所を外国に売り込むことは大変だが、自然エネルギー製品は売りやすく、将来の有力な輸出商品となる。
 もし、ここで自然エネルギーに手をつけておかなければ、日本は技術や市場シェアで、中国などに遅れをとってしまう。

 だからここで原発を捨てて、自然エネルギーに舵を切ることは、将来の立派な国家戦略なのですよ、野田総理、古川国家戦略大臣!
 それに、絶対にあってはいけないことですが、もし仮に新たな原発事故が起きたら、日本は立ち直れないくらいのダメージを受ける。
 この国はきっと衰退する。
 だからこそ今が大事な時。

 野田総理、お願いします。
 電力会社や原子力ムラ、頭の古い財界人といった人間の意見を聞かないで下さい。
 彼らは自分の利益のことしか考えていない、ほんの一部の人間です。
 この国の未来を壊さないで下さい。


コメント
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