ひとつついたウソがどんどん拡大していって収拾がつかなくなる。
いかにも三谷幸喜作品ですね。
このウソにどう決着をつけるんだろうと思っていましたが、ラストの展開も実に鮮やか。
本人は意識していなかったのでしょうが、結果として、北別府(小林隆)は、医者のふりをすることで<役者としての自分>を息子・寅雄(須田琉雅)に見せていたんですね。
役者というのは、簡単な衣装や小道具で別人になりきることが出来る職業ですが、それは北別府も同じ。
彼は白衣一枚で医者になれるし、診察室の集合写真ひとつで泌尿器科の医者を演じきれる。
現実の病院を舞台に変え、本物の医者や看護師を相手役にして主役を演じられる。
後日、あれがウソだったことを知った寅雄は、<役者としての父親の凄さ>を実感したに違いありません。
そして、自分も父親のような役者になりたいと思った。
実に鮮やかなオチです!
また、この間、北別府は寅雄に何も教訓めいたことを語っていない。
息子に見せていたのはウソばっかり。
それでも寅雄は役者という職業の魅力を学んだんですね。
まさに親父の背中!
そして、タイトルでもある「北別府さん、どうぞ」のせりふの使われ方の見事さ!
こういう語り口の鮮やかな作品を観ると、感心してうなってしまいます。
最後に看護師役で酒井若菜さんが出ていたのがうれしい!
いかにも三谷幸喜作品ですね。
このウソにどう決着をつけるんだろうと思っていましたが、ラストの展開も実に鮮やか。
本人は意識していなかったのでしょうが、結果として、北別府(小林隆)は、医者のふりをすることで<役者としての自分>を息子・寅雄(須田琉雅)に見せていたんですね。
役者というのは、簡単な衣装や小道具で別人になりきることが出来る職業ですが、それは北別府も同じ。
彼は白衣一枚で医者になれるし、診察室の集合写真ひとつで泌尿器科の医者を演じきれる。
現実の病院を舞台に変え、本物の医者や看護師を相手役にして主役を演じられる。
後日、あれがウソだったことを知った寅雄は、<役者としての父親の凄さ>を実感したに違いありません。
そして、自分も父親のような役者になりたいと思った。
実に鮮やかなオチです!
また、この間、北別府は寅雄に何も教訓めいたことを語っていない。
息子に見せていたのはウソばっかり。
それでも寅雄は役者という職業の魅力を学んだんですね。
まさに親父の背中!
そして、タイトルでもある「北別府さん、どうぞ」のせりふの使われ方の見事さ!
こういう語り口の鮮やかな作品を観ると、感心してうなってしまいます。
最後に看護師役で酒井若菜さんが出ていたのがうれしい!