平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

TVタックル~アニメ表現規制問題を考える。二次元に恋したり、嫁にしたっていいではないか

2014年09月03日 | バラエティ・報道
 TVタックルで放送されて話題になっている〈アニメ表現規制問題〉。

 賛成派で自民党の土屋正忠衆議院議員は「犯罪に繋がるケースは事実としてある」と発言。
 確かにそういうケースはあるのかもしれない。
 でも、わずかな事例を持って来て、「さあ、大変だ」と煽って、全体を規制しようとするのは権力者がよくやること。
 権力者は自由な表現を規制したくてしょうがない。

 あと、よくやるのは「外国はこうだから」「これが世界の常識だから」ってやつ。
 番組では規制反対派の岡田斗司夫さんが論破していたが、
 実際は「規制している外国の方が幼児に対する性犯罪が多く、逆に自由な日本は少ない」らしい。

 これはどういうことかと言うと、
 <アニメやコミックの表現がガス抜きの逃げ道になっている>ということだろう。
 つまりそうした欲望をアニメやコミックで発散することで、現実では起こさない。
 岡田斗司夫さんの言葉を借りれば抑止力。
 そもそもこうした犯罪をやる人はやる人はやる。
 逆にアニメ・コミックが規制されれば欲望は鬱積し、今までそれらに捌け口を求めていたような人がやるようになる。

 あるいは、もっと本質的なことを言うと、大半の人はフィクションと現実の区別をしている。
 江戸川乱歩が書いているけど、殺人を描く推理作家は殺人者か?
 テレビの刑事ドラマでは毎回人が殺されているけど、あれを見て人は殺人を犯したか?

 マナー講師の平林都氏は「人間はかくあらねばならない」と人間を型にはめて考える人だ。
 彼女は、男は男らしく、女は女らしく、人は年齢相応に成熟し振る舞うべき、と考える。
 いかにもマナー講師らしい。
 この発想は、保守派の人が唱える「日本人は日本人らしく」という発想に繋がる。
 <男らしさ><女らしさ>といった括りは文化的に定められたルールで、絶対的な根拠はないと思うんですけどね。

 それに、別に二次元に恋したり、誕生日を祝ったり、嫁にしたっていいではないか。
 それで本人が幸せならいいわけで、他人がとやかく言う問題ではない。

 MC阿川佐和子さんの発言も意外だった。
「アニメ好きは結婚も出来ないし、体力がないから自衛隊に入っても続かない」という決めつけ。
 そうでない人もいるのにね。
 人間を先入観で片づけず、もっと深い所からみようとするのが作家だと思うけど……。
 この発言に対しては、ミッツ・マングローブさんが「差別じゃない?」と批判していたが、まさにそのとおり。
 

 人は、自分の理解出来ない、異質なものを排除しようとする。

 人間の多様性を認めよ。特異性を認めよ。

コメント
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