オヤジのためのドラマですね~。
だって、51歳のオヤジが28歳下の若い女の子と結婚する話なんですよ!
その若い女の子というのが、蓮佛美沙子さんなんですよ!
主人公・大道寺保(遠藤憲一)は全国の寂しいオヤジたちの希望である!(笑)
蓮佛美沙子さん演じる美蘭は希望である!(笑)
一方、こんな歳の差結婚に反対する人間は当然いる。
美蘭の父・花澤紀一郎(渡部篤郎)だ。
年齢は主人公と同じ51歳。
若くして、大手商社の役員にまで、のぼりつめたやり手。
妻と3人の子供、大きな家。
購読雑誌は『LEON』で、付箋をつけて読んでいる(笑)
小さな商社に勤めている主人公のことをバカにしている。
花澤は、ドラマ的には父親目線の役割なんですよね。
全国のオヤジ視聴者は、今度は父親目線で、この物語を見る。
主人公の<恋する男目線>×花澤の<父親目線>。
上手い仕掛けだと思います。
さて、作家は、ドラマの後半で、ふたりのオヤジたちの心情を掘り下げました。
恋する男・大道寺はひとりで生きてきた今までの人生を振り返ってこう語る。
「いったい、私は誰のために働いているんだろう?
誰のために生きているんだろう?
私は誰かのために生きたくなった」
こんな大道寺の思いを花澤は真っ向から否定する。
「そんなことは30年前から気づいてたよ!」
花澤はとっくに誰かのために生きていたんですね。
妻のため、3人の子供のために必死に働いてきた。
仕事優先で家族を顧みないこともあったが、少なからず子供たちとの思い出もある。
それを思い出して、涙することも出来る。
大道寺と花澤。
どちらが<豊かな人生>かというと、花澤かな~。
誰かを愛した記憶。
愛する人との悲喜こもごもの思い出。
これらをたくさん持っている人の方が豊かだと思う。
とはいえ、このことにやっと気づいた大道寺がこれを追い求めてはいけないということはないんですけどね。
愛する人との思い出は51歳からでもつくれる。
ここに年齢や常識や世間体は関係ない。
この作品、日曜ドラマ『家族ノカタチ』と同じテーマを描いていますね。
『家族ノカタチ』の主人公・永里大介(香取慎吾)は他人を拒絶し、個人の生活を楽しむ人。
大道寺保は、他人を求める人。
正反対の主人公だが、ふたりとも、心にぽっかりと穴が空いていることは確か。
空いた穴を、自分の好きな趣味や世界で埋めようとするか、人を愛することで埋めようとするかの違い。
それにしても、僕も歳を取りました。
月9の甘くて、せつない青春恋愛ドラマは受けつけなくなった。
こういうドラマに共感してしまう。
だって、51歳のオヤジが28歳下の若い女の子と結婚する話なんですよ!
その若い女の子というのが、蓮佛美沙子さんなんですよ!
主人公・大道寺保(遠藤憲一)は全国の寂しいオヤジたちの希望である!(笑)
蓮佛美沙子さん演じる美蘭は希望である!(笑)
一方、こんな歳の差結婚に反対する人間は当然いる。
美蘭の父・花澤紀一郎(渡部篤郎)だ。
年齢は主人公と同じ51歳。
若くして、大手商社の役員にまで、のぼりつめたやり手。
妻と3人の子供、大きな家。
購読雑誌は『LEON』で、付箋をつけて読んでいる(笑)
小さな商社に勤めている主人公のことをバカにしている。
花澤は、ドラマ的には父親目線の役割なんですよね。
全国のオヤジ視聴者は、今度は父親目線で、この物語を見る。
主人公の<恋する男目線>×花澤の<父親目線>。
上手い仕掛けだと思います。
さて、作家は、ドラマの後半で、ふたりのオヤジたちの心情を掘り下げました。
恋する男・大道寺はひとりで生きてきた今までの人生を振り返ってこう語る。
「いったい、私は誰のために働いているんだろう?
誰のために生きているんだろう?
私は誰かのために生きたくなった」
こんな大道寺の思いを花澤は真っ向から否定する。
「そんなことは30年前から気づいてたよ!」
花澤はとっくに誰かのために生きていたんですね。
妻のため、3人の子供のために必死に働いてきた。
仕事優先で家族を顧みないこともあったが、少なからず子供たちとの思い出もある。
それを思い出して、涙することも出来る。
大道寺と花澤。
どちらが<豊かな人生>かというと、花澤かな~。
誰かを愛した記憶。
愛する人との悲喜こもごもの思い出。
これらをたくさん持っている人の方が豊かだと思う。
とはいえ、このことにやっと気づいた大道寺がこれを追い求めてはいけないということはないんですけどね。
愛する人との思い出は51歳からでもつくれる。
ここに年齢や常識や世間体は関係ない。
この作品、日曜ドラマ『家族ノカタチ』と同じテーマを描いていますね。
『家族ノカタチ』の主人公・永里大介(香取慎吾)は他人を拒絶し、個人の生活を楽しむ人。
大道寺保は、他人を求める人。
正反対の主人公だが、ふたりとも、心にぽっかりと穴が空いていることは確か。
空いた穴を、自分の好きな趣味や世界で埋めようとするか、人を愛することで埋めようとするかの違い。
それにしても、僕も歳を取りました。
月9の甘くて、せつない青春恋愛ドラマは受けつけなくなった。
こういうドラマに共感してしまう。