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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

J-POPの大躍進~globe、X-JAPAN、広瀬香美、時代はハイトーンの時代に(亀田音楽専門学校)

2016年01月17日 | その他
 亀田音楽専門学校(Eテレ)によると、1994年~1999年はJ-POP大躍進の期間だったらしい。
 その特徴は何かというと、<ハイトーン>。
 やたら高い音域の曲が歌われるようになった。

 たとえば、
・ロマンスの神様~広瀬香美
・DEPATURES   ~globe
・FOREVER LOVE ~X JAPAN
・あなただけ見つめてる~大黒摩季
・HOWEVER    ~GLAY

 確かに高くて、カラオケで歌うのがキツイ歌ばかり。
 しかも、<ハイトーン>というのは、この高い音域を<地声>で歌うことらしい。
 <裏声=ファルセット>でなく、<地声>でである。
 番組によると、一般に男性はドレミファソラシドのラから上の音を、女性はドから上の音を出しにくくなるそうだ。
 一般人はこれらの音を裏声では出せるが、地声では出せない。
 一方、広瀬香美さんやX JAPANのTOSHIさんらは、これをパワフルに<地声>で歌う。
 だから聴くわれわれは、圧倒され、強いインパクトを受ける。
 1994年~1999年のハイトーンの時代は、シロウトが歌いづらい歌が登場した時代と言えよう。
 逆に、高音域を地声で歌えるシロウトはカラオケボックスで、カッコ良くて人気者だった。
 そうそう、そういう人、会社にひとりかふたりはいた。

 なお、発声法には<ハイトーン><ファルセット>の他に、<ミックスボイス>というのもあるらしい。
 <ミックスボイス>、つまりハイトーンとファルセットの中間。
 この中間の声をどう出すかはシロウトにはわかりづらいが、プロの歌手は出せるそうだ。
 やっぱプロってすごいですね。

 スピッツの草野マサムネさんなんかは、地声に高い音が入っていて、低い音域を歌っていても高い音域の歌を歌っているように聞こえるらしい。
 わかるわ~、これ。
 だって僕、スピッツの歌、気持ちよく歌えますもん。
 スピッツの歌を歌って、「俺、高い曲、結構、歌えるじゃん」って思ったことがある。
 でも、実は低い音域の曲だったんですね。
 逆にGLAYのTERUさんなんかは、地声に低い音が入っているので、高い音域を歌っていても、低い音域の歌を歌っているように聞こえるらしい。
 これもわかる!
 だって僕、GLAYの曲、きつくて歌えませんもん!

 1994年~1999年の曲の特徴としては、もうひとつ<大胆な転調>というのがあるらしい。
・名もなき詩  ~ミスチル
・MY GRADUATION~SPEED
・MY REVOLUTION~渡辺美里
・恋しさとせつなさと心強さと~篠原涼子
 いずれも大胆な転調がおこなわれている。
 JASRACに引っかかるので歌詞を引用できないが、たとえば、『恋しさとせつなさと心強さと』ではサビ前にKEY E→KEY Gに転調する。
 なぜ転調するかと言うと、この曲をつくった小室哲哉さんに拠れば、KEY Gが篠原涼子さんの一番気持ちよく歌えるキイだかららしい。
 ここで篠原さんは自分の120%の力を使ってサビを歌う。
 それが聴く者を圧倒して、感動を与える。
 転調することで、作品の世界も変わる。

 やっぱ音楽って深いわ~。
 音楽をつくる人、歌う人ってすごいわ~。
 まあ、世の中のあらゆるものは、突きつめていくと、深くて、匠の技が使われていると思うんですけどね。
 だから浅く生きていくのはもったいない。
 もっと深く、マニアックに物事を見ていきたい。

 今回の内容の再放送は、本日(1/17)、Eテレ、深夜1:10~1:55におこなわれます。
 ゲストは、GLAY。
 ヴォーカルTERUさんのハイトーン、ファルセット、ミックスボイスの歌い分けを聴くことができます。

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