平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

時代劇か? 甘利大臣、菓子折の50万円授受を認める~これって、どう見ても後ろめたいカネだろう(笑) 

2016年01月28日 | 事件・出来事
 甘利経済再生大臣が辞任。
 週刊文春に拠れば、建設会社の陳情を受けた甘利明の秘書は、UR(都市再生機構)の職員に次のように迫ったらしい。
「あんたたち、俺たちの顔立てるっつったよな、わかんなかったの?」
「大臣もこの案件については知っているんで、こっちもちゃんと返事を返さなくちゃいけないんですよ」

 こりゃあ、完全に暴力団の恐喝だね(笑)
 UR職員もさぞビビッたことだろう。
 だから2億2000万もの補償金を払うことになった。

 この週刊文春の報道が真実だとすれば、秘書は完全にアウト!
 おまけに約1200万の接待を受けている。
 これで東京地検が動かなかったら、何をやってるんだ? ってことになる。
 野党も秘書を証人喚問せよ。
 叩けば、いろいろ出て来るぞ。

 甘利明は、いつものやり方で、全部秘書のせいにし、辞任することで逃げ切ろうとしているようだ。
 小渕優子とまったく同じパターン。
 まったく政治家はいいよね~、全部、秘書のせいにして刑事責任を問われない。
 そもそも
「菓子折りに現金が入っているのがわかって、政治資金として処理するよう秘書に指示した」
 って何なんだ?
 直接の手渡しで、菓子折に入れてるって、渡す側は、完全に後ろめたいカネだと思ってるだろう。
 受け取る方だって、腹芸で、そんなことはわかっている。
 完全に時代劇の悪代官と越後屋の世界!www

 後ろめたいカネは、政治資金として処理すれば、正当な寄付のお金になる。
 いわば、法の網を巧みにくぐり抜けたマネーロンダリングだ。
 それに病気の快気祝いや大臣室訪問のお礼なんかで、50万ものカネを払うのか?
 もし、そうだとしたらすごい金銭感覚だ。
 あるいは癒着が相当、根深いってこと。

 どうやら永田町では、こうした口利きビジネスが横行しているらしい。
 神奈川が地元の甘利明が千葉県の案件に首を突っ込むのも変だし、所管でない国交省の案件に関わるのもおかしい。
 千葉県の小さな建設業者が、何の見返りもなく、合計600万のカネや1200万の接待費を使うわけがない。
 となると、文春が報じた「大臣もこの案件については知っているんで、こっちもちゃんと返事を返さなくちゃいけないんですよ」という秘書の恐喝まがいの言葉が現実味を帯びてくる。
 たとえば、こんなやりとり。

業者「先生、千葉の土地の件で困ったことがあるんです」
甘利「わかった、私が何とかしましょう。(秘書に)おい、これ処理しといて。国交省の××に甘利が言っていたと言えば何とかなるだろう」
秘書「わかりました」
 そして、後日。
業者「おかげさまで、2億2000万の補償金をぶん取ることが出来ました。これはお礼です」
甘利「ありがとう」
業者「秘書の○○さんの方には別途、お礼をしておきますので」
甘利「助かるよ」

 週刊文春と告発者は、やりとりの録音テープを持っているらしいが、こうしたやりとりが公開されることを期待しています。


※追記
 甘利明の後任に、金目発言の石原伸晃元復興大臣が就任。
 官邸としては、新大臣就任で話題そらしをしようとしているようだ。

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相棒14 「伊丹刑事の失職」~我々には一般紙がやれないことをやってやろうという気概と根性があります

2016年01月28日 | 推理・サスペンスドラマ
 ジャーナリストはそれなりの調査能力を持っているから、悪の追及が気出るんですよね。
 だから詐欺集団を暴けた。
 一方で、警察は何をやってたんだろう?
 詐欺の被害届はたくさん出ていたし、被害者は共通の旅行代理店を使っていたのだから簡単にわかりそうなものだ。
 警察が詐欺集団を告発していれば今回の事件は起こらなかった。
 話は少し逸れますが、
 甘利大臣の不正を告発したのは週刊文春。
 いったい、警察や検察は何をやってたんだ?
 週刊文春より調査能力がないのか?
 これで甘利大臣を検挙できなかったら、検察は本当に腐っている。

 しかし、このような調査能力を持つジャーナリストだが、一方で警察には右京さん(水谷豊)のような人材もいる。
 指紋付きの封筒を渡し、峰岸圭一(志村東吾)が詐欺師であることを警察に知らせることまでは成功したが、結局、自分が犯した殺人まで暴かれてしまった。
 右京さんにケンカを仕掛けたら、そりゃあ負けますよ。
 それが今回の結果。

 小道具としてのカメラの使い方は上手かったですね。
 加納美咲(田中えみ)が詐欺集団の一味であったことを示す証拠であり、犯人が加納美咲を死に追いやるきっかけとなる品物(=美咲は、証拠となるカメラをベランダから捨てて壊そうとし、もつれ合った結果、転落死してしまった)でもあった。
 同時にカメラは犯人と美咲との繋がりを示す証拠物でもあった。
 小道具として、上手く機能していたと思います。
 これがなければ、さすがの右京さんも立証は出来なかった。

 一方で、ミステリーとしてイマイチなのは、犯人が犯人にしか知り得ない事実(=駅などで金の受け渡しをしていた)を記事に書いてしまったことだ。
 思わず口走ってしまったのならともかく、推敲を重ねて発表する記事ですからね、これほど頭のいい犯人なら「これを書いたらまずいぞ」と気づくはず。

 最後は、タブロイド紙・週刊誌ジャーナリズムについて。
 日刊プレスの編集長は言った。
「われわれには、一般紙がやれないことをやってやろうという気概と根性があります」
 うん、その気概と根性で頑張って下さい!
 ふたたび甘利大臣のことに戻るが、この件を告発したのが、なぜ数千人の記者がいる新聞社でなく、週刊文春なのだろう?
 テレビの報道には何も期待していないが、新聞社はこのことを恥ずかしく思った方がいい。
 でも、新聞社の上層部は安倍さんとベッタリだからなぁ、こういう告発は無理か……。

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