平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

家売るオンナ 第8話~人生はさまざま。どんな家に住むか、それはその人の人生そのものである

2016年09月01日 | 職業ドラマ
「人生はさまざまで、家族の形もさまざまだ。
 そして、どんな家に住むか、それはその人の人生そのものでもある。
 天才不動産屋・三軒屋万智は、医者が患者の命を預かるように、お客の人生を預かり、多くの人の人生をプロデュースする」

 ラストのナレーションで、この作品のテーマを語っていました!
 今回のエピソードもまさにそれ。
 寂しい屋代の元妻・理恵(櫻井淳子)には、同じく離婚して独りの生活を送っている、かつての理恵の同僚たちと新しい5LDKの家でシェアハウスさせる。
 お天気お姉さんの前原あかね(篠田麻里子)とマネージャーで元気象予報士の津田順(和田正人)には、屋根の一部がガラス張りの空を見ることが出来る家を。

〝多くの人の人生をプロデュースする〟不動産屋という仕事。
 こう考えると、創造的で魅力的な仕事ですね。
 もっとも不動産屋に限らず、すべての仕事が、何らかの形で人の人生や生活を幸せにしたり、豊かにしたりするものだとは思いますが。
 たとえば、美味しいコロッケを売っている店。
 そのコロッケは食べる人を幸せにし、豊かにする。
 誰かといっしょに食べれば喜びを共有できる。
 それは母親が家族のためにつくるコロッケも同じ。
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 屋代(仲村トオル)と庭野(工藤阿須加)の恋(?)はあっさり決着がつきました!(笑)
 万智は、ふたりを好きだけど、〝男〟として見ていない……(笑)
 おまけに、こんな悪口つき。
 屋代については、
「統率力がない。はっきりしない。長いものには巻かれる。何事もゴテゴテだ」(笑)
 庭野については、
「誠実と言えば聞こえはいいが、バカ正直で融通が利かない。一生懸命だが、独自の戦略がない」(笑)
 これまで関わってきたお客さんに対してもそうですが、万智は人間をしっかり見ていますね。
 人間の見方が、ひとつ深い。
 こんなふうに的確に他人を見られるから、そのニーズに合った家を売ることが出来るのでしょう。
 そして、その根底にあるのは、
「でも、好きです」
 他人をシビアに見ていながら、根底には〝好き〟がある。
 どんなにダメで、欠けた人間でも、万智は温かく見つめている。いや、むしろそのダメな所を愛してる。
 それは万智がこれまで味わってきた悲惨や苦労がさせているのだろう。
 厳しさの中に〝好き〟があるから、あの白洲美加(イモトアヤコ)でも万智に魅かれてしまうんでしょうね。

コメント
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