平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

真田丸 第36回「勝負」~戦術家・真田昌幸、本多正信を翻弄する! しかし限界も……

2016年09月12日 | 大河ドラマ・時代劇
 真田VS徳川。
 昌幸(草刈正雄) VS 本多正信(近藤正臣)の知恵比べ。
 実際は昌幸がすべて上を行っていた。

・まずは神川の堰。
 正信は、前回の反省から、神川の堰を切ったが、これが裏目。
 雨が降り、徳川は退路を断たれることになった。
 昌幸は雨が降れば、こうなることを予想していたのだ。
・刈田と兵糧攻め。
 正信は、真田が前回のように城を利用していくさをしてくることを予想して、敵の兵糧を断つ作戦を取った。
 しかし、昌幸はへそ曲がりだ。
 逆に討って出て、徳川の兵糧を奪い、刈田をしてくることを予想してこれを阻んだ。
 昌幸は本多正信の作戦をすべて読んでいる。
・そして染屋原。
 昌幸は徳川が染屋原に本陣を張ることを予想し、半月かけて山麓から染屋原の攻め口を切り開いていた。
 この切り開いた道を使えば、真田は簡単に敵の背後を突くことができる。
 敵の総大将・秀忠(星野源)の首も獲れるかもしれない。

 すごいぞ、昌幸パパ!
 すべての予想が当たっている。
 さすが日の本の韓信!
 で、昌幸いはく、
「いくさはな、源次郎、始める前が肝よ」
「秀忠は初陣じゃ。思いっきり怖がらせてやるのよ。
 初陣でいくさの怖さを思い知らされた者は生涯いくさ下手で終わる」

 ただ、そんな昌幸も〝女心〟はわからなかったようだ。
 夫・信幸(大泉洋)が徳川についたと知った稲(吉田羊)。
 稲は沼田城に先に入ってお出迎えをすると言って、沼田城を占拠してしまった。
 まんまとしてやられた昌幸。
 吉野太夫の時もそうだったけど、女性には簡単にダマされてしまう(笑)

 もうひとつ、昌幸が予想できなかったことがあった。
 関ヶ原での三成(山本耕史)の大敗だ。
 これは〝大軍を動かしたことのない〟昌幸の弱点なのだろう。
 連合軍である大軍は必ずしも一枚岩ではない。
 離反もあるし、さぼって働かない軍、日和見の軍もある。
 西軍の軍勢8万は必ずしも8万ではない。
 このことを昌幸は理解していなかった。
 昌幸が得意とするのは、小部隊によるゲリラ戦なのだ。

 関ヶ原については端折りましたね。
 山内一豊が領地をすべて差し出す件も、宇喜多秀家(高橋和也)の奮戦も、諸将を説得してまわる腹痛の三成も、小早川秀秋(浅利陽介)の裏切りも、大谷吉継(片岡愛之助)の死もなかった。
 まあ、関ヶ原はこれまで大河ドラマで散々描かれてきましたし、予算がかかりますしね。
 この後には、大坂冬の陣、夏の陣もあるわけですし。
 ただ、三谷幸喜版・関ヶ原も見てみたかった気がします。
 スピンオフドラマで二時間くらいの特別版をやってほしい。

コメント (10)
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