平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

福島第一原発~凍土壁は失敗し、台風で地下水が地上に……。そして原子力ムラの復活!

2016年09月22日 | 原子力発電・反対
 福島第一原発。
 先日の大型台風で水位があがり、地下水が地上に出てきたそうだ。
 果たして、この水は大丈夫なのか?
 汚染されていないのか?
 地下水を食い止める<凍土壁>は完全に失敗。
 これに掛けた400億のお金はムダに。
 安倍首相はオリンピック招致の時、「福島第一原発はアンダーコントロールされている」と演説したが、どこが<アンダーコントロール>なのか?

 一度、暴走したら制御できない原発。
 それなのに現在、原子力ムラは復活している。
 テレビでは石坂浩二さんを使った電力各社によって構成される電事連(電気事業者連合会)のCM。
 脱原発で当選した鹿児島県の三反園知事は、現在稼働中の川内原発の停止を二度にわたって求めるも九州電力にはねつけられる。
 反原発の新潟県の泉田知事は今度の知事選でなぜか不出馬。

 昨日のニュースではこんなことが。
 政府内で、福島第一原発の廃炉費用や除染、賠償費用を確保するために、東電管内の送電網の利用料金(託送料金)に上乗せする案が検討中。
 安倍ちゃん、どこまで電力業界とベッタリなんだよ!
 そんなもの、最後まで東京電力に負担させろよ!
 あの事故は安全対策を怠った東電の責任だろう?
 東電はすでに完全に黒字化して、幹部はいい給料もらってるんだろう?

 この負担は、東京電力利用者だけでなく、auや東京ガスなどから電力を買っている<新電力の利用者>も対象になるらしい。
 何しろ名目は<送電網の利用料金>なのだから。
 送電網は新電力も使っている。
 何と巧妙な……。
 これは、いずれ、どんどん拡大されていくんだろうな。
 福島第一原発だけでなく、関西電力や九州電力など、すべての原発の廃炉費用に適用される。
 かくして、われわれ国民はどんどん搾り取られ、電力会社は肥え太る。

 昨日は、高速増殖炉もんじゅの廃炉が検討される、というニュースが流れたが、果たしてどうなるか?
 もんじゅはその維持費に年間200億かかる金食い虫で、建設費を含めて今まで1兆のお金が投入されたにもかかわらず、ほとんど電力を生み出さなかった究極のムダだから、大きな問題になる前に見切りをつけたということか?
 しかし、核燃料サイクルの研究は維持され、新しい高速増殖炉が造られる可能性があるという。
 世界では<核燃料サイクル>はとっくに見放され、<自然再生エネルギー>に舵を切っているというのに、日本はどうしてこれにこだわるのか?

 すべては政治家・官僚・電力会社・原子力ムラの癒着のせいである。
 政治家は献金をもらい、経産省の官僚は天下る。
 これが政治家・官僚・電力業界の関係だ。
 それと、自民党は電力会社や大手企業の味方なのに、それを支持し続ける国民って……。
 原発に関しては、あってはならないことだけど、もう一度、重大事故が起きないと目が覚めないのだろうか?
 その時、日本は終わりだと思うけど。
 福島の教訓があったにも関わらず、地震大国の列島で50基もの原発を持ち続けた現在の日本人を、後の人類は愚かだと笑うだろう。

コメント
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