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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

おんな城主直虎 第1回 「井伊谷の少女」~幼年期の終わり、とわたちに大人の世界がやって来た

2017年01月09日 | 大河ドラマ・時代劇
・とわ(新井美羽)
・亀之丞(藤本哉汰)
・鶴丸(小林颯)
 作品はこの三人の物語になっていくのだろう。
 三人がそれぞれの役割を果たし、友情、愛情を育みながら井伊の家を盛り立てていく。
 そんな作品全体が予想される第一回だった。

 それにしても子供が野山を動きまわる姿を見るのは心地よい。
 冒頭、とわたちがおこなっていたのは大きな山や谷を舞台にした鬼ごっこ!
 小さな公園でしか鬼ごっこができない現代と比べると豊かだな~。
 しかし、彼らも無邪気ではいられなくなっていた。
 亀之丞は病気がちで何の取り柄もない自分に悩んでいる。
 鶴丸は井伊家における自分の父親の立場に薄々気づいている。
 一方、とわは……?
 まだ無邪気!(笑)
 普通、女の子の方が早熟なんだけど……(笑)
 しかし、聡明なので、婚姻の話など説いて聞かせればすぐに理解する。
 亀之丞の良いところもしっかり理解していた。

 そんな三人に<大人の世界>がやって来た。
 今川を裏切り、北条に内通しようとする亀之丞の父・直盛(宇梶剛士)。
 それを阻止せんとする鶴丸の父・小野和泉守(吹越満)。
 結果、直盛は今川によって殺され、亀之丞も命は危うくなる。
 鶴丸は自分の父親がしたことに違和感あるいは嫌悪感を抱く。
 彼らは、謀略と権力争いに明け暮れる<大人の世界>を垣間見てしまったのだ。
 そんな現実を前に、三人はどんな大人になっていくのだろう?
 ………………

 今回のもうひとつの主人公は<井伊谷>だろう。
 一面の緑。
 川が流れ、畑があり、山に足を踏み入れれば豊かな森がある。
 山には水が溢れ、滝もある。
 洞窟もあれば、井伊家発祥の井戸もあり、本当に〝竜宮小僧〟が住んでいそうだ。
 近くには菩提寺の龍潭寺があり、生活と寺が一体化している。

 脚本家の森下佳子さんは、もしかしたら今回、一番これを描きたかったのかもしれない。

コメント (4)
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