平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

カルテッド 第2話~人生は後悔と苦さの連続。結婚する彼女に贈る、SPEED『White Love』

2017年01月25日 | その他ドラマ
 少しずつお互いを理解し、距離を縮めていく4人。

 今回は別府司(松田龍平)の恋愛話だった。
 別府は大学時代から巻真紀(松たか子)のことを思い続けていた。
 きっかけは大学の学園祭で、バイオリンを演奏する真紀を見たこと。
 その後、偶然に立ち食いそば屋で肉そばを食べている真紀、電気店でマッサージ椅子に座って気持ちよさそうにしている真紀を見かける。
 この三回の出会いは〝偶然〟なのか?
 別府はこれに〝運命〟を感じる。
 そして、三度の〝偶然〟を放置した結果、真紀が別の男と結婚してしまったことを後悔していた。

 だから後悔したくない別府は、真紀に告白した。
 だが、真紀は、夫がいなくなって弱っている自分につけ込んでいるのか! と激怒。
 拒絶された別府は、会社の同僚で気軽に話せて、ほのかな好意を寄せていや九條結衣(菊池亜希子)に走る。
 結衣が結婚することを知り、結衣のことが惜しくなったことも後押しして、結婚しようと迫った。
 しかし、結衣は別府の真意を見抜いていた。
 遠くの敷居の高いカフェではなく、近くの気軽なチェーン店を選んだのね、と語り、朝、冬のベランダでいっしょにサッポロ一番を食べたことを思い出にしようと、その関係に終わりを告げた。
 ……………

 人生は後悔の連続なんですね。
 あの時、ああしておけばよかった、こうしておけばよかった、の繰り返し。
 少しの勇気をもって踏み出していれば、今頃は別の世界があったかもしれない。
 別府が結衣に結婚しようと言ったのも、真紀の時と同じ後悔をしたくなかったから。

 しかし、大人の恋は、若い頃ほど単純ではない。
 現実があり、背負っているものがあり、それまでに重ねてきた失敗がある。
 後先考えず、情熱のままに突っ走ることなどできない。
 この点は女性の方が現実的だ。
 情熱のままに突っ走ってしまった別府はまだまだ青く、ロマンチスト。

 ほろ苦いですね。
 結衣の教会での結婚式では、映画『卒業』のように花嫁を奪うことはせず、ふたりの思い出の曲のSPEED 『White Love』を奏でることが、別府のせめてもの意思表示であり、遠くへ行ってしまう結衣への餞(はなむけ)だった。
 人生は、ほろ苦さの連続でもある。

 だが、そんな別府のほろ苦さを、真紀、世吹すずめ(満島ひかり)、家森諭高(高橋一生)は理解してくれた。
 バラバラだった4人が思いを共有して、ひとつになった瞬間でもある。
 4人のセットリストに、SPEED 『White Love』が加わった。
 こうして4人は演奏する楽曲を増やしてくのだろう。


 SPEED『White Love』(YouTube)
 天使がくれた出会いは永遠に輝き続けるのです。

コメント
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