平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

おんな城主直虎 第3回 「おとわ危機一髪」~子供や女性の大河ドラマはふわふわしてしまう

2017年01月23日 | 大河ドラマ・時代劇
 南溪和尚(小林薫)、いはく、
「こっちの道が行きどまりであれば、あっちの道を行けばいい」
「すべては諸行無常じゃ」
 すると、梅雀さんのナレーションがとぼけた声で、
「南溪和尚の策はことごとく失敗したのであった」(笑)

 今回はこれかなぁ。
 囚われのない、自由自在な南溪和尚。
「すべては諸行無常じゃ」というのも便利な言葉で、これであらゆる悩みが解決してしまう。
 つまり、
〝明日は何が起こるかわからないのだから、くよくよ考えてみても仕方がない〟
 仏教してますなぁ。

 もちろん南溪和尚の策は〝井伊を三河攻めの主力にしたい〟という今川の思惑や利害、人間関係を読んでのもの。
 物事にはすべて裏があり、裏では、さまざまな交渉や駆け引きがおこなわれている。
 しかし、これだけでは不十分で、おとわ(新井美羽)の奮闘=蹴鞠対決が必要だった。
 今回は、南溪和尚の裏の鼓動とおとわの表の行動で、事が動いたと言えよう。
 これに説得力があるかどうかは別の問題として。
 直平(前田吟)が鶴丸をさらう理由もよくわからなかった。

 子供が主人公の大河ドラマ。
 女性が主人公の大河ドラマ。
 子供や女性の大河ドラマだと、どうしても、ふわふわしてしまうんだよなぁ。
 子供が今川義元に対峙するなんてことも、あり得ないだろう。
 ………………

 今川義元(春風亭昇太)はしゃべらないんですね。
 最後にすこししゃべったが、すべて側近が通訳。
 噺家の昇太師匠としては、真逆の役まわり(笑)
 これまで今川義元といえば、貴族趣味で、武人とは程遠いイメージで描かれてきたが、今回は違う様子。
 これらのことがうまくドラマに昇華してくれればいいのだが、果たしてどう繋がるのか?

 セットはお金をかけてますね。
 駿府城だけでなく、駿府の街や佐名(花總まり)の屋敷まで造ってしまった。
 さすが予算が潤沢なNHK。
 見ていて楽しいけど、こだわりポイントが少し違う気がする。
 リアリズムはドラマで追究してほしい。
 これらのセットは今後も登場するのだろうか? などと、どうでもいい心配をしてしまった。

 
コメント (6)
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