「人生には三つの坂がある。
上り坂と下り坂と、まさか」
30代、人生の〝下り坂〟を感じ始めた男女4人の物語である。
巻真紀(松たか子)はヴァイオリン
別府司(松田龍平)もヴァイオリン
世吹すずめ(満島ひかり)はチェロ
家森諭高(高橋一生)はビオラ
音楽を志して成功を夢見たが、くすぶっている。
自分の限界もわかってきた。
もはや、〝上り坂〟の人生は望めない。
あとは緩やかな〝下り坂〟があるだけ。
どこかで踏ん切りをつけて、音楽を<趣味>にしてしていれば別の人生もあったのだが、<夢>にしてしまったため、音楽以外の人生も上手くいっていない。
彼らは、<余命9ヶ月のピアニスト>とウソをついて仕事を得ているピアニストのベンジャミン瀧田(イッセー尾形)に出会う。
そして、孤独で惨めな瀧田の姿を将来の自分に重ね合わせる。
瀧田は<音楽を夢にしてしまったキリギリス>のなれの果てなのだ。
<音楽を趣味にしたアリ>になっていれば、奥さんも子供もいて、それなりに幸せな家庭を営んでいたかもしれない。
……………
う~む。
人生をしみじみと感じさせてくれるドラマだな~。
これは、ある程度、年齢を重ねないと理解できない心境。
若い時はイケイケで、坂をのぼることしか考えていないし、自分の限界も見えていない。
緩やかな下り坂の4人。
そんな彼らがどんなカルテッドを表現してくれるのか?
ベンジャミン瀧田は言った。
「音楽はドーナッツのようなもの。
何かが欠けている人間が奏でるもの」
そう、4人も何かが欠けていて、心に空虚を抱えている。
そんな彼らは今後どんな音楽を奏でてくれるのだろう?
今回、彼らが演奏したのは、ショッピングモールでの「ドラゴンクエスト」とスメタナの「モルダウ」だったが、彼らにはもっと他の曲がある気がする。
あるいは、同じ曲でも、彼らにしかできないもっと別な表現があっていい。
舞台は静かな森林に囲まれた軽井沢の山荘。
これが清浄で、どこか不思議な雰囲気を醸し出している。
脚本は坂元裕二さん。
坂元さんの作品は手強くて消化するのが大変なんですけど、がんばってみますか。
上り坂と下り坂と、まさか」
30代、人生の〝下り坂〟を感じ始めた男女4人の物語である。
巻真紀(松たか子)はヴァイオリン
別府司(松田龍平)もヴァイオリン
世吹すずめ(満島ひかり)はチェロ
家森諭高(高橋一生)はビオラ
音楽を志して成功を夢見たが、くすぶっている。
自分の限界もわかってきた。
もはや、〝上り坂〟の人生は望めない。
あとは緩やかな〝下り坂〟があるだけ。
どこかで踏ん切りをつけて、音楽を<趣味>にしてしていれば別の人生もあったのだが、<夢>にしてしまったため、音楽以外の人生も上手くいっていない。
彼らは、<余命9ヶ月のピアニスト>とウソをついて仕事を得ているピアニストのベンジャミン瀧田(イッセー尾形)に出会う。
そして、孤独で惨めな瀧田の姿を将来の自分に重ね合わせる。
瀧田は<音楽を夢にしてしまったキリギリス>のなれの果てなのだ。
<音楽を趣味にしたアリ>になっていれば、奥さんも子供もいて、それなりに幸せな家庭を営んでいたかもしれない。
……………
う~む。
人生をしみじみと感じさせてくれるドラマだな~。
これは、ある程度、年齢を重ねないと理解できない心境。
若い時はイケイケで、坂をのぼることしか考えていないし、自分の限界も見えていない。
緩やかな下り坂の4人。
そんな彼らがどんなカルテッドを表現してくれるのか?
ベンジャミン瀧田は言った。
「音楽はドーナッツのようなもの。
何かが欠けている人間が奏でるもの」
そう、4人も何かが欠けていて、心に空虚を抱えている。
そんな彼らは今後どんな音楽を奏でてくれるのだろう?
今回、彼らが演奏したのは、ショッピングモールでの「ドラゴンクエスト」とスメタナの「モルダウ」だったが、彼らにはもっと他の曲がある気がする。
あるいは、同じ曲でも、彼らにしかできないもっと別な表現があっていい。
舞台は静かな森林に囲まれた軽井沢の山荘。
これが清浄で、どこか不思議な雰囲気を醸し出している。
脚本は坂元裕二さん。
坂元さんの作品は手強くて消化するのが大変なんですけど、がんばってみますか。