亀山薫(寺脇康文)が帰って来た!
亀山のもとに送られて来た脅迫文。
「アイシャ(サヘル・ローズ)を殺害しなければ飛行機を爆破する」
飛行機には亀山薫の妻・美和子(鈴木砂羽)と150人の乗客が乗っている。
右京(水谷豊)はさまざま情報をもとに「飛行機爆破はブラフで飛行機は安全に着率する」と推理するが、亀山は葛藤してこう叫ぶ。
「飛行機が安全に降りるって保障できますか!?」
「右京さんの口車に乗って飛行機が落ちたら俺は後悔します!」
「ひとりの命のために150人の命に引き換えにしていいとは思えません!」
「右京さんにとっては他人事なんですよ!」
「右京さんは黙ってて下さい! 右京さんの小賢しい推理なんか要りません!」
亀山節さく裂である。
長きにわたって相棒を務めた冠城(反町隆史)はあまり感情をあらわにしないスマートな人物だったので、新鮮でもある。
飛行機爆発で死ぬかもしれない美和子に動画送ってくれと頼んだり、
空港で美和子を抱きしめて泣いたりするのも亀山薫だなあ。
感情の爆発。
泥臭さ。
最近の『相棒』に欠けていたのはこれだった。
ドラマがあまりにもスマートになりすぎていた。
右京さんは権力を利用する術を覚えた様子。
「これを聞いたら、あなたたちは共犯者になりますよ」
と鑓鞍兵衛(柄本明)や片山雛子(木村佳乃)の好奇心を刺激し、なかば脅迫して
内閣調査室を動かした。
実にしたたかである。
ただ、今回は右京さんの敗北。
アイシャは自分が死ねば飛行機は爆破されず150人の命が助かると考え、自殺した。
それが正しい行為かはわからないが、利他的な美しい心の持ち主ではあった。
感情をぶつけた亀山もそうだが、右京さんの理性では解決できないものが世の中にはあるのだ。
どんなに右京さんが合理的に説明しても、アイシャは自殺していたのではないか?
ここに右京さんの限界がある。
亀山がもたらすプラスアルファ。
感情という理性では割り切れないもの。
『相棒』はこれで豊かなものになっていく気がする。
亀山のもとに送られて来た脅迫文。
「アイシャ(サヘル・ローズ)を殺害しなければ飛行機を爆破する」
飛行機には亀山薫の妻・美和子(鈴木砂羽)と150人の乗客が乗っている。
右京(水谷豊)はさまざま情報をもとに「飛行機爆破はブラフで飛行機は安全に着率する」と推理するが、亀山は葛藤してこう叫ぶ。
「飛行機が安全に降りるって保障できますか!?」
「右京さんの口車に乗って飛行機が落ちたら俺は後悔します!」
「ひとりの命のために150人の命に引き換えにしていいとは思えません!」
「右京さんにとっては他人事なんですよ!」
「右京さんは黙ってて下さい! 右京さんの小賢しい推理なんか要りません!」
亀山節さく裂である。
長きにわたって相棒を務めた冠城(反町隆史)はあまり感情をあらわにしないスマートな人物だったので、新鮮でもある。
飛行機爆発で死ぬかもしれない美和子に動画送ってくれと頼んだり、
空港で美和子を抱きしめて泣いたりするのも亀山薫だなあ。
感情の爆発。
泥臭さ。
最近の『相棒』に欠けていたのはこれだった。
ドラマがあまりにもスマートになりすぎていた。
右京さんは権力を利用する術を覚えた様子。
「これを聞いたら、あなたたちは共犯者になりますよ」
と鑓鞍兵衛(柄本明)や片山雛子(木村佳乃)の好奇心を刺激し、なかば脅迫して
内閣調査室を動かした。
実にしたたかである。
ただ、今回は右京さんの敗北。
アイシャは自分が死ねば飛行機は爆破されず150人の命が助かると考え、自殺した。
それが正しい行為かはわからないが、利他的な美しい心の持ち主ではあった。
感情をぶつけた亀山もそうだが、右京さんの理性では解決できないものが世の中にはあるのだ。
どんなに右京さんが合理的に説明しても、アイシャは自殺していたのではないか?
ここに右京さんの限界がある。
亀山がもたらすプラスアルファ。
感情という理性では割り切れないもの。
『相棒』はこれで豊かなものになっていく気がする。