平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

AI・chatGPTに『赤毛のアン』を翻訳してもらったら、なかなかの名翻訳ができた!

2023年04月06日 | その他
 話題のAI・chatGPTは翻訳機能も優れている。

 たとえば『赤毛のアン』。
 進学を諦めたアンが年老いたマリラとグリーンゲイブルズで暮らすことを決意した時の英文はこうだ。

 Now there is a bend in it.
  I don’t know what lies around the bend, but I’m going to believe that the best does.
  It has a fascination of its own, that bend, Marilla.
  I wonder how the road beyond it goes—what there is of green glory and soft, checkered light and shadows—what new landscapes—what new beauties—what curves and hills and valleys further on.”

 これをchatGPTで翻訳してもらうと──

★翻訳①
『今は曲がり角があるんです。
 私はまわりが何か分からないけれど、そこには最高のものが待っていると信じるつもりです。
 その曲がり角には、何か魅力的なものがあるんですよ、マリラ。
 私はその先の道がどうなっているのか、緑の栄光や柔らかいチェック柄の光と影、新しい景色、新しい美しさ、さらなる曲線や丘陵、谷があるのか、と思っています』

 まだまだ堅い。完全な直訳だ。
 だが、ここからがchatGPTの本領発揮。
 chatGPTに「上の翻訳を、女の子っぽく詩的に書き直して」と指示すると、

★翻訳②
『今、その道には曲がり角があるのよ。
 どんな景色が広がってるかはまだ知らないけど、
 わたしはきっと素敵なものが待ってるって信じてるわ。
 曲がり角って、なんだか魅力的でしょう?
 その向こうには、緑の草原や、柔らかな光と影が織り成す風景が広がってるかもしれない。
 新しい美しい景色に出会えるかもしれないし、
 曲がりくねった道には、カーブや丘陵、谷がたくさん待ってるかもしれないわ。
 そんな想像をすると、わくわくしてくるのよ』

 だいぶ文章が躍動してきた。
 AIはこれをわずか3分でやってくれる。
 あとはこれに人間が手を加えれば翻訳が完成だ。
 こうなると、中途半端な翻訳家は要らなくなるだろう。

 これを『政治家口調に直して』と指示すると、こんな文章が出て来る。

★翻訳③
『現在、その道には曲がり角がございます。
 まだどのような景色が広がっているのかは未知の領域でございますが、
 私は極めて確信を持っております。そこには、極めて素晴らしい未来が待っていると。
 曲がり角という言葉自体、何とも魅力的な響きでございます。
 向こうに広がる緑豊かな草原、柔らかな光と影が織り成す美しい風景。
 また、新たな美しい景色に出逢えるかもしれませんし、
 曲がりくねった道には、多くのカーブ、丘陵、谷がご案内できることでしょう。
 これらの想像をするだけでも、私たちの心は大いに興奮を覚えることと存じます』

 実に面白い。
 もっと、いろいろ遊べそう。

 この翻訳機能はもちろん英字新聞の記事などにも使えるから、
 英語が不得意でも英語の記事をおおまかに読むことができる。

 そして、AI・chatGPTが画期的なのはまさにここ。
 外国語の基本がわかっていれば、
 深く勉強しなくても、辞書を引かなくても、外国語を理解できるのだ。

 おそらく今後、学校での学習のスタイルは大きく変わって来るだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする