永井豪先生のコミック『デビルマン』
この作品の後半には、現在の『コロナの状況』を想起させる描写がある。
『デーモンの無差別合体』
デーモンが合体するために人間を目指して瞬間移動してくるのだ!
合体に失敗すれば死んでしまう。
主人公の不動明はデーモンとの合体に成功して「デビルマン」になるが、これは希有な例。
すごいな。
SF映画などでは、異生物が人間と合体する作品はよくあるが、
合体に失敗して命を落とす作品はあまりない。
しかも、現在のコロナの状況を想わせる。
それだけではない。
『無差別合体』の結果、人間に訪れる不安な状況も酷似しているのだ。
明の友人・飛鳥了は言う。
「考えてもみろ。悪魔どもはいつ自分に向かって合体してくるかわからないんだぞ。
今、こうして話している瞬間にも合体されるかもしれん」
人間たちは疑心暗鬼になる。
ノーベル賞を受賞した科学者はこんな珍説を唱えて、不安を狂気に変えていく。
「悪魔の正体は人間だ。
人間の強い願望が自身の体細胞を変化させた!
現代社会の生活の不満が増大した結果、
そのやり場のない不満を別生物になることで満たそうとしたのだ。
その種の人間は悪魔になる以前に処分が必要!
殺せ! 悪魔の因子を抹殺すれば悪魔は消える」
これを受けて、不安にかられた人間たちは──
「黒人はわれわれ白人への不満が頂点に来ている。
黒人はすべて悪魔になると思わねばならん」
「ユダヤ人はアウシュビッツのうらみを忘れていない。
きっと悪魔化してドイツ民族を襲うに違いない」
「デモに参加している人間は、現代に不満を持っているとみるべきでしょう」
「政府はわれわれが悪魔化すると思って、殺しにかかるぞ!」
「悪魔化の兆候が現れてからでは遅すぎる。
その前に殺すのだ」
コミック『デビルマン』は1972年連載開始で、ほぼ50年前の作品。
すぐれた作品というのは、こういう普遍性を持っているんですよね。
人間の本質はいつの時代でも変わらないとも言える。
『デビルマン』はこの後、疑心暗鬼にかられた人間たちが殺し合いを始め、世界大戦に発展する。
今回のコロナがそんな事態を発展しないことを願うばかりです。
この作品の後半には、現在の『コロナの状況』を想起させる描写がある。
『デーモンの無差別合体』
デーモンが合体するために人間を目指して瞬間移動してくるのだ!
合体に失敗すれば死んでしまう。
主人公の不動明はデーモンとの合体に成功して「デビルマン」になるが、これは希有な例。
すごいな。
SF映画などでは、異生物が人間と合体する作品はよくあるが、
合体に失敗して命を落とす作品はあまりない。
しかも、現在のコロナの状況を想わせる。
それだけではない。
『無差別合体』の結果、人間に訪れる不安な状況も酷似しているのだ。
明の友人・飛鳥了は言う。
「考えてもみろ。悪魔どもはいつ自分に向かって合体してくるかわからないんだぞ。
今、こうして話している瞬間にも合体されるかもしれん」
人間たちは疑心暗鬼になる。
ノーベル賞を受賞した科学者はこんな珍説を唱えて、不安を狂気に変えていく。
「悪魔の正体は人間だ。
人間の強い願望が自身の体細胞を変化させた!
現代社会の生活の不満が増大した結果、
そのやり場のない不満を別生物になることで満たそうとしたのだ。
その種の人間は悪魔になる以前に処分が必要!
殺せ! 悪魔の因子を抹殺すれば悪魔は消える」
これを受けて、不安にかられた人間たちは──
「黒人はわれわれ白人への不満が頂点に来ている。
黒人はすべて悪魔になると思わねばならん」
「ユダヤ人はアウシュビッツのうらみを忘れていない。
きっと悪魔化してドイツ民族を襲うに違いない」
「デモに参加している人間は、現代に不満を持っているとみるべきでしょう」
「政府はわれわれが悪魔化すると思って、殺しにかかるぞ!」
「悪魔化の兆候が現れてからでは遅すぎる。
その前に殺すのだ」
コミック『デビルマン』は1972年連載開始で、ほぼ50年前の作品。
すぐれた作品というのは、こういう普遍性を持っているんですよね。
人間の本質はいつの時代でも変わらないとも言える。
『デビルマン』はこの後、疑心暗鬼にかられた人間たちが殺し合いを始め、世界大戦に発展する。
今回のコロナがそんな事態を発展しないことを願うばかりです。
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