平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ドラゴン桜~桜木節炸裂! クソみたいな人生を変えられるのは自分しかいねえんだ!

2021年05月02日 | 学園・青春ドラマ
 桜木(阿部寛)は言う。

「どうだ? 暴力でねじ伏せられて笑いものにされる気分は?
 力でねじ伏せるのも暴力。
 言葉でねじ伏せるのも暴力。
 スマホでSNSを使って陥れるのも立派な暴力だ!

 水野、お前はこいつらを変えてやりたいと言ったな。
 それは間違ってる。
 クソみたいな人生を変えられるのは自分しかいねえ。
 こいつらは自分自身で目を覚ますしかねえんだ。

 子供が何をやっても許されるっていうのか?
 子供の自由を尊重することと甘やかすことは違う!
 間違いを犯しても叱らず、
 目標すらも与えず、
 こんなんだから、このガキ共は濁ったドブ川みたいな目をしているんだ!
 自由にかこつけて守っているのはお前自身の立場だろう!
 責任って問題から目を背けているだけだろう!

 ガキだろうが、弱者だろうが、
 図に乗ればあっさり踏みつけられる。
 世間をなめるな!」


 桜木先生、いらだってますね。
 2005年の前作の時よりも、
 生徒にも教師にも言いたいことがいっぱいあるようだ。
 つまり、
 日本社会が複雑になり、心の闇が深くなってしまった、ということだろう。

 2005年は単純だった。
「東大に行けば人生が変わる」
「東大は人生のプラチナチケット」
 生徒たちはそれぞれ問題を抱え、「自分の人生をどう切り拓いていくか」に悩んでいて、
 その問題を解決するために東大進学を目指した。
 アイドル志望の女生徒などは、「東大生のアイドルなら注目される!」という理由だけで東大進学を目指した。笑
 2005年の生徒たちは単純だったのである。

 ところが、2021年の現在は──
「自分の人生をどう切り拓いていくか」に悩むことをせず、
 SNSで他人を陥れることにエネルギーを使い、一瞬の快楽に酔いしれている。
 エネルギーの使い方がマイナス方向で淀んでいるから、
「濁ったドブ川のような目」をしている。

 桜木のなすべきことは「東大進学」ではなく、
 この「濁ったドブ川のような目」を糺すことだった。

 ………………

 今作で楽しみなのは、このふたりの生徒だ。

 岩崎楓(平手友梨奈)
 早瀬奈緒(南紗良)

 岩崎楓役の平手友梨奈さんは、言わずとしれた「欅坂46」の元センター。
 徹底的に作品に入り込む憑依型で、紅白歌合戦では気絶してぶっ倒れた。
 平手さんにはどこか狂気のようなものを感じる。
 そんな彼女が阿部寛さんとぶつかったら何が生まれるか?
 第1話では、早速ふたりのにらみ合いが見られたが、ふたりとも目力強っ!
 本日(5/2)放送の第2話では、岩崎楓メインの話になりそうだ。

 早瀬奈緒役の南紗良さん。
 僕は存じ上げなかったのだが、独特の表情をする女優さんだな。
 笑っても普通の笑い方をしない。
 目があらぬ方向を向いている。
 一見、この人、もしかして精神を病んでるの? という印象を受ける。
 すごい、女優さんが現れたような気がする。

 その他、他の生徒たちも一筋縄ではいかない心の闇をかかえているようで、
 桜木とどんなぶつかり合いをするのか?

 第2話は、本日21時TBS系で放送です!


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