平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「おいでシャンプー」「水玉模様」~やはり生駒里奈はすごい!

2012年05月04日 | アイドル
 乃木坂46「おいでシャンプー」のPVを見た。
 内容はストーリー仕立てになっていて、校則の厳しいお嬢様学校で、不純異性交遊を起こした中田花奈の退学を阻止しようとする物語。
 花奈の仲間たちはバリケードを作って立てこもり、学校側に退学撤回を求めるのだ。

 さて、いろいろ物議を呼んだ「おいでシャンプー」のスカートめくりダンスですが、このPVの流れで見るとちゃんと意味があったんですね。
 つまり<めくり上げるスカート>とは、<がんじがらめの学校への反抗>。
 学校は男の子と関係を持った花奈を<不純異性交遊>として罰するが、生徒達は「それのどこが悪いんだ」「わたしたちはもっと自由でいたい」と意思表示する。
 花奈の仲間たちは、スカートをめくり上げることで、<学校への反抗>を行う。
 実によく出来たPVだと思う。面白い。
 ちなみに、このPVには、5/2の同日発売で対決をしていた指原莉乃さんが教師役で登場する。

 さて本日の本題。

 やはり生駒里奈はすごい!!

 「おいでシャンプー」のPVでは、花奈の親友で、退学阻止のために立ち上がる生徒役をやっているが、その表情が実に見事。
・戦いを決意する時の顔。
・花奈の無実を信じている顔。←設定では、生駒里奈は花奈に対して友情以上の気持ちを抱いているらしい。だから花奈が男と寝るなんてことが信じられないと考えている。
・しかし花奈が実際に男の子と関係を持っていることがわかってショックを受けた時の顔。
・そのショックを乗り越えて、再び花奈のために戦う時の複雑な顔。

 生駒ちゃんって、本当に表情が豊かですよね。
 笑顔も、キリリとした顔も、困惑した顔も。
 しゃべると舌足らずで、そのギャップに驚かされるんですけど。

 「水玉模様」のPVでも驚かされた。
 「水玉模様」は「おいでシャンプー」のTYPE・Bのカップリング曲で、生駒里奈さんのソロ曲。
 オール生駒里奈! PVの舞台は長崎。坂道やめがね橋などが見える。
 歌の内容は、<恋に不慣れな16歳の少女が好きな男の子と離ればなれになって涙を流し、景色が「水玉模様」に見える>というものだが、PVでは<少女時代>との決別というテーマで描かれている。
 16歳の少女・里奈は、少女時代の親友で<自分の分身である里子>と別れて、都会に旅立って行くのだ。
 生駒さんは、16歳の少女<里奈>と分身である<里子>を一人二役で演じているが、<里子>の方が森の妖精のようで実に幻想的!←生駒里奈には<森の妖精>というイメージがよく似合う。
 そして<里奈>は、慣れ親しんだ<里子>と別れて、都会に旅立ち、大人になっていく。
 
 というわけで生駒里奈。
 何度も書いてしまいますが、その表情の豊かさには本当に驚かされる。
 「おいでシャンプー」のPVでは、男の子か女の子かわからないような中性的な顔。彼女は少年のような顔立ちをしているので、レズビアンな設定がよく似合う。
 「水玉模様」では、少女から大人へと変貌していく顔。
 <男の子><女の子><少女><大人>……、こんな様々な顔を見せてくれるタレントさんは現在いない。
 これらは生駒さんが16歳という年齢だからこそ見せられる顔でもある。
 歳を重ねたら失われてしまうかもしれない。

 「水玉模様」のPVはこちら。



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2 コメント

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丸山健志さん (コウジ)
2012-05-06 08:20:09
hopperさん

いつもありがとうございます。
<尾道><大林宣彦>という感じは、僕も受けました。
モチーフといい、「さびしんぼう」や「時をかける少女」のような雰囲気がありますよね。
そう言えば、生駒里奈さんはデビュー当時の原田知世さんのような雰囲気がありますね。

丸山健志さんという映像作家について教えていただきありがとうございます。
本当に表情を見事に撮られる方ですね。
SKEのPVも見てみます。

それから生駒里奈さんは、映像作家の撮りたい気持ちをくすぐる素材だと思うんですよね。
おっしゃりとおり「おいでシャンプー」のドラマ化とかなど、様々な形で映像露出してほしい。
秋元康さんは蜷川幸雄さんの『銀河鉄道の夜』の製作にも関わっていらっしゃいましたが、ジョバンニとかで、生駒さんを使ってくれないかな、少年顔だしピッタリだと思うのですが……などと僕もいろいろ妄想が膨らんでしまいます。
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通過儀礼 (hopper)
2012-05-06 02:27:26

「水玉模様」のPV、観てたのですが、
コウジさんに指摘されるまで舞台が長崎って気づかず、
なぜか勝手に尾道の風景を想起して、
大林宣彦監督の『さびしんぼう』を思い出してました。


><里奈>は、慣れ親しんだ<里子>と別れて、
>都会に旅立ち、大人になっていく。

<里子>は変わらず、そこにいるのに
少女は大人になることでそれが見えなくなっていく。
でもそれが大人になっていくこと。
誰もが経験する<通過儀礼>。
きっちり切なく描けていていいですね。


このPVの監督を務めた丸山健志さんは
ここ最近、続けてSKE48のPVも手がけている方です。
「オキドキ」のPVなんかもそうなんですが、
メンバー1人ひとりのワン・ショットの表情が
いきいきしていてとても魅力的な画を撮る人だなぁ、
と思っていました。

「片想いFinally」も、冒頭に松井玲奈さんの
モノローグがあって楽曲が始まり、
あとはいっさい台詞はないのに、画がしっかりと
ドラマツルギーを感じさせる<作品>になっていて
すごく好きです。


さて、PVのなかの<里奈>は
東京の千代田区にある乃木坂女子大付属高校へ
進学していくのですが、行った先のお話が
「おいでシャンプー」のPVとリンクしてたら
面白いのになぁ、と妄想が膨らみます。
もしドラマ化するなら「マジすか3」より視たいかも。。。
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