平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

映像研には手を出すな!~空想世界に飛び込むことで彼女たちは自由と冒険を手に入れた!

2020年01月12日 | コミック・アニメ・特撮
「アニメーションは設定が命」
 というわけで設定・イメージボードを描きまくる浅草みどり(伊藤沙莉)。
 お金にもならないことにエネルギーを注ぐことに疑問を持っている現実主義者の金森さやか(田村睦心)。
 お嬢様でアニメ研究会に入ることを禁じられているが、キャラクターやメカを描いて動かすことが大好きな水崎ツバメ(松岡美里)。

 こんな3人が集まれば、やることは決まっている。
 アニメーションをつくることだ。
・浅草みどりは世界観設定・美術。
・金森さやかはプロデューサー。
・水崎ツバメはアニメーター。

 浅草氏と水崎氏はスケッチブックに描いたお互いの絵を見せ合い、合わせて、ひとつの世界をつくっていく。
 スケッチブックのメカにさまざまなギミックが加えられ、トンボの形になり、カタパルトが設置され、人力で押して、やがて飛ぶ。
 追ってくる悪漢のメカが登場し、銃撃してくるが、ビルの隙間に飛び込んで撃退する。
 ふたつの絵を合わせただけなのに、彼女たちはこうした『空想世界』に飛び立てるのだ。
 これはとんでもなく素敵なこと!

 浅草氏たちが『空想世界』にダイブできることは住んでいる街も影響している。
 川が流れる水の上にあって、すべての建物は増改築が繰り返されて街は迷路のよう。
 芝居小屋もあり、紐を引っ張れば、奈落が競り上がり、垂れ幕の背景が降り、階段が坂になる。
 コインランドリーの入り口にはなぜかエアコンの室外機があり、腰を屈めないと入れない。その二階には、洗濯が終わるのを待つ人のための畳のくつろぎスペースがあり、窓からは街が見える。
 こんなファンタジーな街に住んでいれば、否が応でも空想力をかき立てられるだろう。

 浅草氏たちは空想の力で別の世界に飛び立っていく。
 そこは自由で冒険がある『最強の世界』だ。
 現実に退屈し、スケッチブックに絵を描くことで何とか生きていた浅草氏。
 彼女は仲間に会うことで、空想世界にダイブする方法を手に入れた。

 方法としては、宮沢賢治が書くことで『イーハトーブの世界』に飛び立っていったのと同じかな?

 今後どんなドラマが待っているのか?


※『映像研には手を出すな!』
 NHKにて、日曜24:10放送中!(関西地区は24:45)
 本日は第2話です!


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2 コメント

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Unknown (あべ)
2020-01-12 12:47:43
監督が関わった作品はどれも
知らない奴ばっかりだから
このアニメも心配ですね
返信する
第1話は (コウジ)
2020-01-12 18:42:11
あべさん

いつもありがとうございます。

僕は第1話を見たのですが、いい感じでした。
原作は未読なので、原作をうまく映像化しているかどうかはわからないのですが。
返信する

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