「織田がこれほど無力だったとは。困ったなあ」
利政(本木雅弘)ーーーっ、それが本音だったのかいっ!(笑)
高政(伊藤英明)や稲葉良通(村田雄浩)の前では偉そうに話していたのに。
信長(染谷将太)はいっぱしの戦略家のように
「要は強い方の顔を立ててやればいいのじゃ」
と語っていたのに、今川との和議をどう実現するか、考えていない様子(笑)
というわけで、『困った時の光秀』の登場である。
利政は光秀(長谷川博己)に「兵糧は送れるが、兵は送れないこと」を織田に伝える役割を命じる。
信長は膝を打って光秀に「将軍の調停」を実現する役割を命じる。
しかも将軍の調停に関しては、利政も信長もカネを出さない!(笑)
こういう人、実社会にもいますよね。
有能ゆえ、上司に便利屋として使われる人って。
………………
見てはいけないこと、聞いてはいけないことを見聞きしてしまう光秀でもあった。
土岐頼芸(尾美としのり)の屋敷では、高政(伊藤英明)の本音を聞いてしまう。
「わたくしはお館様をお守りし、父・利政を……」
次の言葉を言い出せない高政に頼芸はこう問いかける。
「殺せるか?」
信長の城では、信長と帰蝶(川口春奈)の仲むつまじい姿を目撃して、光秀、居心地が悪そう。
光秀に調停役を命じるあたり、帰蝶は完全に信長の側にいる。
しっかり夫婦になったんだねえ。
そして、光秀が今回見聞きした中で、最大なのが『将軍の涙』。
「世の中が平らかにならぬのは、わしの力が足りぬゆえ。
わしはまだ麒麟を連れて来ることができぬ。無念じゃ」
こうやって見てみると、光秀が一番信頼できる上司は将軍・義輝(向井理)ですね。
麒麟を連れてきて世の中を平らかにする、という点で思いを共有している。
利政に対する光秀の認識は「ケチ」ですし、信長に対しては「よくわからぬ人」(笑)
というわけで、光秀のサラリーマン人生は続く。
これからもいろいろなムチャブリをされるのだろう。
最後は竹千代。
しっかり前を見て、将来の敵・今川義元(片岡愛之助)の顔を覚えていました。
利政(本木雅弘)ーーーっ、それが本音だったのかいっ!(笑)
高政(伊藤英明)や稲葉良通(村田雄浩)の前では偉そうに話していたのに。
信長(染谷将太)はいっぱしの戦略家のように
「要は強い方の顔を立ててやればいいのじゃ」
と語っていたのに、今川との和議をどう実現するか、考えていない様子(笑)
というわけで、『困った時の光秀』の登場である。
利政は光秀(長谷川博己)に「兵糧は送れるが、兵は送れないこと」を織田に伝える役割を命じる。
信長は膝を打って光秀に「将軍の調停」を実現する役割を命じる。
しかも将軍の調停に関しては、利政も信長もカネを出さない!(笑)
こういう人、実社会にもいますよね。
有能ゆえ、上司に便利屋として使われる人って。
………………
見てはいけないこと、聞いてはいけないことを見聞きしてしまう光秀でもあった。
土岐頼芸(尾美としのり)の屋敷では、高政(伊藤英明)の本音を聞いてしまう。
「わたくしはお館様をお守りし、父・利政を……」
次の言葉を言い出せない高政に頼芸はこう問いかける。
「殺せるか?」
信長の城では、信長と帰蝶(川口春奈)の仲むつまじい姿を目撃して、光秀、居心地が悪そう。
光秀に調停役を命じるあたり、帰蝶は完全に信長の側にいる。
しっかり夫婦になったんだねえ。
そして、光秀が今回見聞きした中で、最大なのが『将軍の涙』。
「世の中が平らかにならぬのは、わしの力が足りぬゆえ。
わしはまだ麒麟を連れて来ることができぬ。無念じゃ」
こうやって見てみると、光秀が一番信頼できる上司は将軍・義輝(向井理)ですね。
麒麟を連れてきて世の中を平らかにする、という点で思いを共有している。
利政に対する光秀の認識は「ケチ」ですし、信長に対しては「よくわからぬ人」(笑)
というわけで、光秀のサラリーマン人生は続く。
これからもいろいろなムチャブリをされるのだろう。
最後は竹千代。
しっかり前を見て、将来の敵・今川義元(片岡愛之助)の顔を覚えていました。
何で麒麟がくるがいまいちなのか解りました。
結局光秀は便利で使い勝手の良いサラリーマンだからなんですよ。
視聴者はヒーローを望んでるんですよ。
それなのに周囲に振り回されて、盛り上がりが弱い。
逆に竹千代少年や信長は主人公として良いスタンスを得てるんですよね。
菊丸も忍ですが、己の信念をもって松平家に仕えてますからね。
正直言って、光秀が世に出る少し前に物語の始まりをすべきでしたな。
というか脚本家があの無能な池端では無理ですかね(あいつが脚本をした91年の太平記なんて、87年から90年まで放映された大河ドラマに比べたら駄作でしたからな)
正直言って、昨今の大河ドラマは敗北者やマイナーなのを主役にするんですかね。
もっと視聴率が出そうなのをすべきですよ。
しかしながら、将軍・義輝のもとに向かう際には都合良く細川藤孝とばったり会うなど、相変わらずラッキーマンでもあり、快調にミッションクリアしています。
義輝はじめ、皆に信頼されて順風満帆に見えます。
ただし、ここで高政に「借り」を作ってしまったことが少し気になります。
特に、ご指摘の「聞いてはいけない」高政の本音を聞いてしまったことが後々吉と出るのか凶と出るのか。
ところで、今回は駒も熙子も登場しませんでした。
帰蝶は登場したものの、おっしゃるとおり信長と仲むつまじく、光秀は居心地悪そうではありましたが、まあ今回は「仕事人間光秀」というところでしょうか。
いつもありがとうございます。
おそらく「有能なサラリーマン」の方が安定した視聴率を獲れるんでしょうね。
『真田丸』の信繁もそうでした。
逆に『いだてん』の四三やまーちゃんのように尖った人物だと、感情移入できずに視聴率が獲れない。
僕は『清盛』を評価しているのですが、平清盛も尖った人物でした。
『太平記』にも「有能サラリーマン」は登場していなかった記憶があります。
『太平記』は難しい素材ですよね。
僕も日本の歴史ですっぽり抜けている部分なので、もう一度見直してみたいと思っています。
いつもありがとうございます。
>相変わらずラッキーマン
確かに。
細川藤孝が都合良く出て来た時、僕はTEPOさんのおっしゃってたことを思い出しました!
光秀にはそろそろ大きな困難が必要ですよね。
それが今回の高政との約束になるのでしょうか。
それとも、このままライトな感じでいくのか?
脚本の池端さんは大ベテランですが、
これがベテランの技なのか?
それとも、執筆で粘るパワーがなく、安易なストーリー展開に走ってしまっているのか?
そんなことも考えてしまいます。
コメント欄の「『有能なサラリーマン』の方が安定した視聴率を獲れる」という考え、なんだか納得がいきました。
道理で面白くないと思う大河に限って視聴率が獲れるわけですね笑
多くの視聴者の方はドラマに「共感」を求めているのでしょうが、それが続くといまいち面白くないですよね笑
コメントありがとうございます。
尖った作品というのは、マニアックな熱狂的なファンをつくりますが、万人ウケはしないんですよね。
となると、作家や制作陣は、今の視聴者の共感を呼ぶ独自の『切り口』を模索していくことになる。
今作の『有能サラリーマン』は大河ドラマでは王道の切り口ですが、作家の池端さんには、ぜひプラスアルファの味付けをしてほしいですよね。
ここが作家の腕の見せ所です。