平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

映画音楽で映画を語ろう!~「雨に唄えば」 恋がかなえば、雨にぬれることも楽しい!

2020年07月25日 | 洋画
 雨の日なのでこれだ!

『雨に唄えば』(1952)

 昔はDVDやビデオがなくて、こういう作品はミニシアターで観るしかなかった。
 だから『ぴあ』で上映されることを確認すると、必ず観に行った。
 繰り返し、観られるわけじゃないから、一瞬も見逃すまいと真剣勝負で観ていた。

 そんな昔と現在はどちらか豊かなんだろう?
 いつでも気軽に作品とアクセス出来るのは素晴らしいが、
 かつてのような真剣さやワクワクがない。
 いつでも会える彼女と一期一会の彼女だったら、いっしょに過ごす時間の濃密度は全然違うように。
 今では大阪へは新幹線で簡単に行けるが、かつては東海道を歩いてた。
 でも、東海道をテクテク歩いてた方が、まわりの景色や土地の風物を確認できて楽しいんじゃないかな?
 広く浅くよりは、狭くディープに。
 次から次へと新しいものを消費するのが現代なんだろうけど、
 自分の心にしっかり刻まれる『雨に唄えば』のような作品は少なくなる。
 …………

 

 さて、『雨に唄えば』

 別に分析する必要はなくて、単純にジーン・ケリーのダンスを愉しめばいいとは思うんですけど、
 敢えて書くと、
 このシーンの斬新な所は〝音〟にある。
 今までのミュージカル映画のタップシーンと言えば、足を踏み鳴らすのタップの音。
 でも、このシーンは違う。
 ちゃぷちゃぷ、バチャバチャ、ちゃっ、ちゃちゃちゃちゃ──
 タップを踏むたびに靴と雨の音が入ってくる。
 傘で壁をジーッと擦る音もある。
 これが耳に楽しいんだよなあ。

 あとは、『雨に濡れることが楽しい!』という価値観の転換。
 作品を観ていない方のために説明すると、
 このシーン、好きな女性との恋愛がかなって大喜びするシーン!
 恋がかなえば、雨に濡れることすら楽しいんですよね。
 雨が主人公のドンを祝福しているようにも思える。

 最後はジーン・ケリーのダンス。
 当時言われていた評価は──
『ジーン・ケリーのダンスは体育の先生みたいで、フレッド・アステアのような優雅さに欠ける』
 というものだったが、確かにやわらかさがなくて、体操のような感じはある。
 でも、型にはまらない変幻自在さ&ジーン・ケリーの笑顔がこのダンスシーンを映画史に残るものにしている。

 それでは聴いて下さい!
 
「Singin' in the Rain (雨に唄えば , Singin' in the Rain Theme song)」(YouTube)


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« やっぱりね!~内閣府、2018... | トップ | アベノマスク、さらに8000万... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
安倍に唄えば(笑) (コウジ)
2020-07-26 08:22:11
象が転んださん

いつもありがとうございます。

「安倍に唄えば」(笑)
安倍様を讃える歌ですかね。
♪安倍様のおかげで献金いっぱい!
 利権いっぱい!
 国民のことなんか知ったこっちゃない!
 がんばれ、がんばれ、安倍総理♪
みたいな。
すみません、イマイチ、キレが良くないです……。



返信する
Unknown (lemonwater2017)
2020-07-25 13:51:52
象が転んだです。
「安倍に唄えば」って作品を自民党で作って欲しいです(笑)
返信する

コメントを投稿

洋画」カテゴリの最新記事