平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒 「殺人の定理」~1枚の紙で月に行く方法

2013年10月24日 | 推理・サスペンスドラマ
 殺された大倉浩一(山本剛史)は次のような人物。
・才能のある数学マニア。
・素数の探究をしていた。
・東国大使館員との接触。
・銀行口座に謎の振り込み。
 おそらくこれらのことで、右京(水谷豊)は、事件の背景に<暗号解読に関わる諜報問題>があることを把握したんでしょうね。
 カイト(成宮寛貴)や伊丹(川原和久)などの普通の人間なら到底、思いつくことが出来ない。
 一見、何の関係のないバラバラの事実を関連づけ、真実を描き出すことが名探偵の仕事ですが、名探偵には<想像力>とこうした<知識や教養>が必要なんですね。

 さて、事件はすべて数学によって解決されていく。
 まずは<背理法>。
 数学教授・肥後一二三(岡田義徳)は背理法によって自分の無罪を証明したが、右京はそれを別の動機を発見することで突き崩していく。
 そして<暗号>。
 ○で囲まれた『adrink』という暗号をどう解くか?
 これも○が円周率を示すことがわかれば、あとは比較的楽に答えを導き出せるのでしょうが、常人はなかなか気づかない。
 英語や日本語による円周率の覚え方も知識として持っていないとダメ。
 残念ながら、右京さんはこの暗号解読は出来なかったようですが、月本幸子の名前を使った手紙で肥後教授に暗号を解かせるという、人間的でズルい方法でクリアした。
 名探偵には、相手を罠にはめるようなズルさも必要なんですね。
 というわけで今回は名探偵・杉下右京の独壇場でした。

 それにしても、数学的な発想を持っている人ってすごいですね。
 紙一枚で月に行く方法もそうですが、死の間際に一瞬で<肥後>を<○+adrink>と変換できる所がすごい。
 数学的な発想を持っている人って見えている世界が違うんでしょうね。



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