平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

キャスター・赤江珠緒さんの男っぽい性格~羽鳥さんは三番目(笑)、セミを獲るときは気配を消す(笑)

2014年08月13日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 朝のワイドショー『モーニングバード』(テレビ朝日系)のキャスター・赤江珠緒さん。
 実は、男っぽい(親父っぽい?)性格の方のようだ。

 昨日の『徹子の部屋』でのやりとり。

★本人いはく「メカが苦手で」、メールをもらってもすぐに返さない。
 <メカ>という言葉自体、親父っぽいが、アナログ人間で、「メールを返すの面倒くさいな~」と思っているうちに時が過ぎ、そのまま忘れてしまうらしい(笑)
 共演者の羽鳥さんからメールをもらうと、返事をするのは翌日の『モーニングバード』の打ち合わせ時に口答で返す(笑)

★普通、女性アナウンサーがスポーツを担当すると、野球選手から声をかけられ結婚するというパターンが多いのだが、赤江さんの場合は、まったく声をかけられなかった。

★そんな赤江さんを心配して、赤江さんのお父さんは<女らしさを身につける方法>を伝授。
 「香水を鼻につけろ」(笑)
 お父さんに拠れば、「香水の香りを吸い込めば、頭の中がいつもうっとりして女らしくなる」という理屈らしいが果たしてどうか?

★共演者の羽鳥さんから「今まで共演した女性アナウンサーで一番合う方」と高評価されても、赤江さんは、きっぱり「羽鳥さんは三番目くらい」(笑)

★共演者の羽鳥さんとの<不仲説>が流れた時は、お酒を飲みながら徹底的に議論。
 今ではタクシーの運転手さんから「羽鳥さんとデキてるの?」と言われるくらいに。

★昆虫が大好き。
 子供の頃は、毎日、山で昆虫取りをしていた。
 獲った昆虫はパンツの中に入れていた(笑)

★そんな赤江さんのセミ採りの極意。
 ①ゆっくりと鳴いているセミに近づく。
 ②セミが人の気配を感じて緊張しているとわかると、自分の気配を消す←どうやって!?
 ③気配を消してセミが安心した所を捕まえる(笑)

 このセミ採りについては腕を落とさないために、大人になっても時々、行っているらしい(笑)

 赤江さんは結婚されているが、その夫婦観も興味深い。

★結婚は、熱烈な恋をしてゴールインというのではなく、何となくノリで結婚。
 本人いはく「時が経つにつれ、じわじわ好きになっていくタイプ」
 週末は必ず夫婦で温泉旅行に行っている。

 というわけで、世の中にはいろいろ面白い人がいますね。
 女性であり、男性であり、親父であり、少年であり。
 子供の頃の昆虫採りの体験が今の赤江さんをつくっているような気もする。

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おやじの背中 「ドブコ」~斬られたら、地面に倒れて空を見上げよう

2014年08月12日 | ホームドラマ
 木皿泉さんの脚本。

 テーマは<斬られること>。
 この<斬られること>を言い換えれば<失うこと>でしょうか?
 人は何かを失って生きている。

 たとえば、三冬(堀北真希)と勝(溝端淳平)の友人関係。
 三冬は、勝から「フィアンセが嫌がるから友人関係をやめよう」と言われる。

 あるいは、三冬と正(遠藤憲一)の父娘関係。
 いっしょにお風呂に入ることもそうだが、父親にとっては<娘の結婚>という最大の喪失がやって来る。
 娘にとっては、いずれ父親が亡くなるという喪失がやって来る。
 人は生きている以上、これらのことを引き受けなくてはならない。

 あまり向き合いたくない現実だが、人は何かを失って生きている。失うことが人生だ。

 では、失ってしまった時はどうするか?
 勝はバッサリ斬られて、地面に倒れ、青い空を見るという。
 青い空を見ることで、心の傷はすこし癒される。

 木皿泉作品は空を見上げることが多い。
「野ブタ」ではラスト、信子は空を見上げて笑った。
「Q10」では生徒たちが空を見上げて「助けて」と叫んだ。

 うつむきがちで地面ばかり見ていると思った時は、空を見上げよう。

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軍師官兵衛 第32回「さらば、父よ!」~時が来るまで待て。摘み取る頃合いを考えろ

2014年08月11日 | 大河ドラマ・時代劇
 祖父の言葉は父に、その言葉を父が子に伝える。
 こうして価値観は未来に伝えられていくのでしょうね。

 黒田家の場合は、薬草摘みのエピソード。
「時が来るまで待て。摘み取る頃合いを考えろ」
 この黒田重隆(竜雷太)の教えが職隆(柴田恭兵)に伝えられ、官兵衛(岡田准一)に、長政(松坂桃李)に伝えられる。
「ケチでなく倹約」の教えも光(中谷美紀)から糸姫(高畑充希)に伝えられた。

 職隆、官兵衛、長政の描き分けも面白い。
 職隆は隠居の身ゆえ、ゆったりしている。
 長政に語る言葉もやんわりと間接的に。
 一方、官兵衛は現役。
 厳しい権力闘争の中に生きていて、一歩間違えば一族を滅ぼしかねないから、語調もきつくなる。
 職隆がやんわりと語り、官兵衛がズバリと語る。いいコンビネーション。
 そして、長政は未熟。
 未熟は若さの特権だが、長政の場合は考えるより手が先に出るタイプのようだ。
 知略というよりは武力の人。
 しかし、自分の間違いを認めると、即座に領民に頭を下げる潔さを持っている。御曹司にありがちなおかしなプライドがない。
 これは長政の優れたところ。

 政治に目を移してみれば、
 秀吉(竹中直人)は<権力の魔力>に取り憑かれ始めている。
「大将はわしじゃ。官兵衛に頼らずともわしは勝てる」
 と、変なプライドを持ち始めている。
 同時に「官兵衛は先が見えすぎている」と家臣に対する猜疑心。
 <プライド>と、自分の地位を奪われるのではないかという<猜疑心>が権力者を狂わせる。

 今回、秀吉が、官兵衛の進言(~徳川と戦うのではなく、四国、九州を平定すれば自ずと徳川は臣従してくる)を「もっともじゃ。官兵衛の言うとおりじゃ」と受け入れたのは、かろうじて、かつての自分を取り戻したからか?
 いずれにせよ、物事が見えなくなりおかしくなっていく秀吉。
 こういう時は官兵衛のような厳しいことを言ってくれる、官兵衛のような存在が必要なのだが、どうしても石田三成(田中圭)のような官僚タイプを重用してしまう。
 三成(田中圭)を叱りとばした官兵衛の言葉が次の心地良い。
「面目を守るためのいくさなど愚の骨頂!」
 現在も「中国や韓国になめられないために軍備増強せよ。誇りある日本を取り戻せ」という人達がいるけど、愚の骨頂。

 考えてみると、官兵衛はすでに若者に物事を教える立場になったんですね。
 今回、長政に教え、三成に教えた。
 しかし、官兵衛の言葉は長政には響いたが、三成には届かなかったようだ。

 立ち位置で面白いのは、蜂須賀小六(ピエール瀧)と道薫・荒木村重(田中哲司)。
 小六は、徳川とのいくさに否定的な官兵衛に「上様の前でむしかえすなよ」と忠告する。
 苦労を共にしてきた良き同僚という感じだ。
 道薫は物事をシビアに客観的に見ている。
「いずれにせよ、上様は少しお変わりになった。そうは思いませぬか?」
 道薫は、秀吉の傍にいて<権力は人を狂わせる>いう現実を見定めようとしているかのようだ。

 最後は職隆の言葉。
「家族を信じ、家臣を信じ、乱世を生きのびるのじゃ」
 この言葉はしっかり官兵衛に受け継がれている。

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防衛大学の卒業式訓示はコピペでなかった安倍首相~平和より軍事が大事なんだろうな。

2014年08月10日 | 事件・出来事
 広島に続き、長崎のスピーチもコピペだった安倍首相。

 毎年、行われる式典のスピーチだから仕方がないと思われる方もいるかもしれないが、
 防衛大学の卒業式の訓示は変えていた!
 すごく熱心に!

 詳しくはこちら
 平成25年 防衛大学卒業式・訓示
 平成25年 防衛大学卒業式・訓示

 平和より軍事。
 安倍晋三氏の思考や心象が垣間見える。
 広島、長崎のスピーチにも防衛大学と同じくらいの情熱を傾けてくれればいいのに、それをしない。

 朝日新聞に拠れば、このスピーチのコピペについて長崎原爆遺族会の正林克記会長は式典後に首相と懇談した際、次のように述べたらしい。
「長崎の誓い、決意は去年と同じだったのでしょうか」
「がっかりというか、被爆者みんながびっくりした状態でいます」
 この批判に対して安倍氏は、手元の資料に目を落としたままで、あいさつの内容については言及しなかったらしい。

 要するに安倍晋三氏にとっては、平和より軍事が大事なんでしょうね。
 広島、長崎の方々とまったく寄り添おうとしていない。
 心がない人と言われても仕方がない。
 がっかり首相、びっくり首相。

 本日から二週間の夏休みに入る安倍首相。
 平和式典に参加しながら、彼は休暇中のゴルフのことを考えていたのではないのか?

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笑撃! 安倍首相の演説用原稿はふりがなだらけ! 「水を飲む」「拍手」という指示も!

2014年08月09日 | 事件・出来事
 安倍首相の演説用原稿がフライデーに撮られた!

 漢字へのふりがなはもちろん、ここで「水を飲む」「間を取る」といった指示も。
 「拍手」と議場から拍手を求める指示もある。

 

 情けないなぁ、笑っちゃうなぁ、「水を飲む」くらい自分の判断でやれっつーの。
 こんなことをやっているから、言葉が伝わらない。胸を打たない。
 これってご自分の信念なんでしょ、だったら自分の言葉で話して下さいよ。

 ネットでは、安倍氏を揶揄する言葉は飛び交っている。
 「てんぷら野郎」→今年の大雪の時、雪に閉じ込められて亡くなった方もいたのに、てんぷらを食べていた。
 「コピペ野郎」 →先日の広島平和式典のスピーチ分は昨年とほとんど同じコピペだった。
 今回の場合は「ふりがな野郎」?
 「自己陶酔野郎」というのも結構ありかも?

 江戸時代では「犬公方」というのがありましたが、権力者を揶揄するのは庶民の知恵。 
 権力者に心酔することほど危険なことはない。

 今後、どんな言葉が出て来るか楽しみです。

 
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笑撃! 安倍首相の広島平和記念式典のスピーチが去年と同じ!

2014年08月07日 | 事件・出来事
 昨日の広島平和記念式典での安倍首相のスピーチ。
 冒頭部分は、昨年と同じでした(笑)
 唯一、違ってるのは『蝉しぐれが今もしじまを破る』という言葉をカットしただけ。
 『私たち日本人は、唯一の、戦争被爆国民であります。そのような者として、我々には』を『人類史上唯一の戦争被爆国として、核兵器の惨禍を体験した我が国には』に変えただけ。←<国民>を<国>に変えるあたり、安倍ちゃんらしい(笑)

★昨年のスピーチ
「広島市原爆死没者慰霊式、平和祈念式に臨み、原子爆弾の犠牲となった方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。今なお被爆の後遺症に苦しんでおられる皆様に、心から、お見舞いを申し上げます。
 68年前の朝、一発の爆弾が、十数万になんなんとする、貴い命を奪いました。7万戸の建物を壊し、一面を、業火と爆風に浚わせ、廃墟と化しました。生き長らえた人々に、病と障害の、また生活上の、言い知れぬ苦難を強いました。
 犠牲と言うべくして、あまりに夥しい犠牲でありました。しかし、戦後の日本を築いた先人たちは、広島に斃れた人々を忘れてはならじと、心に深く刻めばこそ、我々に、平和と、繁栄の、祖国を作り、与えてくれたのです。蝉しぐれが今もしじまを破る、緑豊かな広島の街路に、私たちは、その最も美しい達成を見出さずにはいられません。
 私たち日本人は、唯一の、戦争被爆国民であります。そのような者として、我々には、確実に、核兵器のない世界を実現していく責務があります。その非道を、後の世に、また世界に、伝え続ける務めがあります」

★今年のスピーチ
「広島市原爆死没者慰霊式、平和祈念式に臨み、原子爆弾の犠牲となった方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。今なお被爆の後遺症に苦しんでおられる皆様に、心から、お見舞いを申し上げます。
 69年前の朝、一発の原爆が、十数万になんなんとする、貴い命を奪いました。7万戸の建物を壊し、一面を、業火と爆風に浚わせ、廃墟と化しました。生き長らえた人々に、病と障害の、また生活上の、言い知れぬ苦難を強いました。
 犠牲と言うべくして、あまりに夥しい犠牲でありました。しかし、戦後の日本を築いた先人たちは、広島に斃れた人々を忘れてはならじと、心に深く刻めばこそ、我々に、平和と、繁栄の、祖国を作り、与えてくれたのです。緑豊かな広島の街路に、私たちは、その最も美しい達成を見出さずにはいられません。
 人類史上唯一の戦争被爆国として、核兵器の惨禍を体験した我が国には、確実に、核兵器のない世界を実現していく責務があります。その非道を、後の世に、また世界に、伝え続ける務めがあります」

 出ましたよ、これぞ安倍クォリティ!
 まったく心がこもっていない。

 普通なら、昨年のスピーチを読み返して、メッセージをより良く伝えるためにはどうしたらいいかを考え、徹底的に推敲するはず。
 ところがコピペ!
 広島や核廃絶のことを真剣に考えていないからこうなる。

 官邸ではきっとこんなやりとりがあったに違いない。
安倍「この『蝉しぐれが今もしじまを破る』って所、硬いし、わかりづらいから、外そう」
官僚「では、そうしましょう」
安倍「あと国民っていう言葉が嫌い。国にしよう」
官僚「さすが国民より国を大事にする安倍首相!」
安倍「それより今日の株価はどうなってる? 株価が下がると支持率落ちるから気をつけないと」

 安倍氏のコピペ体質は、集団的自衛権の時もそうだった。
「国民の生命財産を守る」
「戦争をする国になるという考えはない」
「丁寧に国民の理解を得られるよう説明したい」
 この3つの言葉を繰り返すのみ。

 まったく心がこもっていない安倍晋三氏に未来を任せていいのか?


 
 ※戦闘機に乗って喜ぶ安倍首相。これぞ安倍クォリティ!

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HERO 第4話~千佳が木更津の元ヤンだったことが発覚! 元カレの名はマサル君(笑)!

2014年08月05日 | 推理・サスペンスドラマ
 千佳(北川景子)が元ヤンだったことが発覚!?
 千佳の言い訳は
「地元・木更津は可愛い子が目立って、どうしても男が殺到してしまう。
 そんな男たちの中で特に押しが強いのはヤンキー。だからヤンキーに入ってしまう」(笑)
「ヤンキーだったと言っても、自分はマイルドなヤンキーだった」(笑)
 その他にも元の仲間の証言でこんな千佳の過去が暴露。
「ヤンキーの中でも下っ端だった」(笑)
「マサル君というのが元カレで、先日、マサル君は家の店を継いだ」(笑)

 見事なキャラクター紹介の手法ですね。
 かつての仲間の言葉を通して、千佳の否定したい恥ずかしい過去を暴露していく。
 これがマンホール事件の捜査の中で語られる。
 脚本・福田靖さんの作品はドラマとしては深くないのですが、語り口が本当に上手い。

 それと、今回は久利生(木村拓哉)。
 昔の仲間に裏切り者と言われて落ち込む千佳に
「今のままでいいんじゃないか。昔の仲間にあんなことを言われてもブレなかったもんな」
 と千佳を全面肯定。
 エリートコースを歩いてきた宇野(濱田岳)が落ち込んだ時も、「今のままでいい」と語る久利生は<ありのままを肯定する人>。

 <お姫様を守る騎士>の役割も果たしていて、千佳が襲われた時、助けに来る。
 そして、「お前が襲われたのは俺の責任だ」と<上司>としても最高のコメント。

 そして極めつけは
「まともに生きてねえやつが、まともに生きてるやつ非難すんのはおかしいだろ!」
「一番参っちゃってんのは麻木の方なんだよ。昔の仲間が犯罪者になってこんなとこに来るなんて思ってなかったんだから。仲間裏切ったのはお前の方じゃねえかよ」

 こんなふうにされたら千佳は久利生に惚れるよね。
 そして、これも見事なキャラクター造形。

『HERO』は<キャラクタードラマ>なんですよね。

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軍師官兵衛 第31回「天下人への道」~これで天下の行方は決まりました

2014年08月04日 | 大河ドラマ・時代劇
 秀吉(竹中直人)VS勝家(近藤芳正)。
 その権力闘争の過程はこんなふうに語られる。

・秀吉~清洲会議で信長の孫の三法師を擁立。
・秀吉~信長の葬儀の喪主を、信長の四男で養子の秀勝に。
・秀吉~丹羽長秀、池田恒興、中川清秀を味方に。
・勝家~信長の妹・市を妻に。
・秀吉、勝家~足利義昭の奪い合い。

 この過程の描写はダイジェストに近い。
 もっと官兵衛(岡田准一)が軍師として暗躍するシーンを見たかった。

 賤ヶ岳の戦いは、官兵衛が地図に碁石を打ちながら勝家を追い込んでいく形の描写。
 これもダイジェスト感が否めない。
 北ノ庄落城などは、少し前の大河ドラマ『江~姫たちの戦国』で、しっかり見せられた分、物足りなく感じてしまう。

 そして、ラストはこの会話。
 官兵衛「これで天下の行方は決まりました」
 秀 吉「官兵衛、すべてお主の言うとおりになった。怖ろしい男よ。お主だけは敵にまわしたくないものよ」

 秀吉・勝家の権力闘争の他に描かれたのが、道糞こと荒木村重(田中哲司)。
 道糞は<天下の魔力>を官兵衛に語る。
 いはく、<権力をもった者は狂い始める。それは信長がそうであったし、秀吉も免れない>

 権力の中枢にいる官兵衛と、外にいる村重。
 どうやら外にいる村重の方が、物事の本質がよく見えているようだ。
 権力の真っ只中にいると、どうしても自分を客観的に見られなくなってしまう。
 人間、楽しいのは、目標に向かって坂をのぼっている時なんですよね。
 のぼりきってしまうと、あとは下るしかないから、朝鮮出兵とか、余計なことを考え始める。

 そして、地位とか権力とか名声とかプライドとか、世俗の余分なものを取り去った所にあるのは、村重の次のような人間観なのだろう。 
 
「飯を食わずにおればいずれ死ぬ。だが腹が減れば食ってしまう。
 喉が渇けば水を飲んでしまう。寒ければ衣を着込む。
 生きたいという欲が一向に衰えぬ」

 人は生きている間、さまざまなものを追い求めるが、
 それらはすべて虚しく、結局のところ、確かなのは<生きるという本能>。

 あるいは、この作品に則して、もうひとつつけ加えれば<家族>。
 官兵衛と光(中谷美紀)
 秀吉とおね(黒木瞳)
 善助(濱田岳)と道(福島リラ)
 小寺政職(片岡鶴太郎)とお紺(高岡早紀)
 今回の長政(松坂桃李)と糸(高畑充希)
 そして、村重とだし(桐谷美玲)

 人間にとって大切なのは、地位や権力を求めることでなく、家族と共に穏やかに生きていく、そういうことかもしれません。

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芸術家ろくでなし子さんが受けた不当な取り調べ~科捜研がわいせつと認めてるんだ!(笑)

2014年08月03日 | 事件・出来事
 女性器3Dデータ事件で逮捕された芸術家で漫画家のろくでなし子さん。
 週刊朝日に拠れば、彼女は取り調べでこんな扱いを受けたらしい。
 以下は、ろくでなし子さんの証言。

「黙秘権の説明はされませんでした。供述調書作成の途中で『あ、言ってなかった』と初めて伝えられました」
「私が頒布したとされるデータを鑑定した科学捜査研究所の資料を見せられて『科捜研がわいせつと認めてるんだ』と説明されました」
「警察官から『弁護士さん呼べるけど、1回しか来ないし、2回目からはお金がかかるよ。四、五十万するけど、どうする?』と言われて。金銭的に余裕がないので、諦めたんです」
「どうしても外と連絡を取りたかった私は、看守に『とにかく弁護士さんを呼んでください』とお願いしました。それでも、『呼んでも来ないかもしれない』などと言われました。何回もお願いして来てくれたのが、その日の当番弁護士だった須見健矢弁護士です」

 まったくひどい話である。
 人権などあったものではない。

 まず、黙秘権の説明を受けるのは当然の権利である。
 また、科捜研はわいせつかどうかの判断をしない。
 そして、当番弁護士は日弁連の「刑事被疑者弁護援助」を利用すれば弁護士費用がかからないし、呼ばれて来ないことはあり得ない。

 ウソ、デタラメを並べて被疑者を犯罪者にしていく警察捜査。
 恐るべき権力の横暴。

 ろくでなし子さんは語る。
「警察は、とにかく私を孤独にしたかったんだと思います。弁護士さんがいなければ、私が悪いと認めていたかもしれない」

 権力とはこういうものである。
 そして、チェックされ批判されなければ、これらは当たり前のことになり、権力はどんどん暴走していく。

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福島原発事故、東電元会長らに「起訴相当」~悠々自適の生活を送っている勝俣氏らに法の鉄槌を!

2014年08月01日 | 原子力発電・反対
原発事故、東電元会長ら「起訴相当」 検察審査会が議決(朝日新聞) - goo ニュース

 福島第一原発の事故で、元東京電力幹部が<業務上過失致死罪>で起訴相当。
 対象になったのは、
・勝俣恒久元会長
・武藤栄 副社長
・武黒一郎副社長

 当然のことだと思う。
 安全対策を怠っておいて、あれだけの重大事故が起きたのに、まったく罪に問われないのはおかしい。
 津波のことだって、会議で指摘されていたにもかかわらず、勝俣氏らはコスト最優先で無視した。

 世の中、大きなものは守られて、小さなものは守られない。

 たとえば、衛生管理を怠った飲食店。
 この飲食店は簡単に起訴される。
 だが、安全対策を怠った東京電力は起訴されない。
 福島では未だに仮設住宅に住んでいる人がいるのに、勝俣氏らは大きな家に住んで悠々自適の生活を送っている。
 こんな理不尽が許されようか。

 もし、裁判になれば、津波のことが争点になるだろうが、先程も書いたとおり、
 津波に拠る危険は会議で指摘されていて、勝俣氏らは対応策をとることが出来た。


※追記
 たとえば、本日の読売新聞にはこんな記事。
 土佐犬が人を死なせた事件。
『北海道白老町の海岸で2月、町内の主婦橋場トミ子さん(当時59歳)が綱を放した散歩中の土佐犬に襲われて溺死した事件で、札幌地裁苫小牧支部は31日、重過失致死罪などに問われた飼い主の同町、無職佐治清被告(65)に懲役2年6月、罰金20万円(求刑・懲役4年、罰金20万円)の判決を言い渡した。
 守山裁判官は「重篤な被害が容易に想像できるのにあえて綱を放した過失は極めて重大だ」と述べた。
 判決によると、佐治被告は2月26日午前10時半頃、同町竹浦の海岸で土佐犬を散歩中、犬が人に危害を加えることを未然に防ぐ注意義務を怠り、近くに人がいないと信じ込んで綱を放した。犬は散歩していた橋場さんを襲い、溺死させた』

 この土佐犬の人と勝俣氏にどんな違いがあるのか?

※追記
 そう言えば、安倍首相も、第一次安倍内閣の時にこんな国会答弁をしていた。
吉井英勝議員「海外では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか」
安倍首相「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない」
吉井議員「冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「冷却に失敗し各燃料棒が焼損した場合の想定をしているのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測を教えて欲しい」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「これだけデータ偽造が繰り返されているのに、なぜ国はそうしたことを長期にわたって見逃してきたのか」
安倍首相「質問の意図が分からないので答えることが困難。とにかくそうならないよう万全の態勢を整えている」

 この時に、安倍さんが指摘を受け入れて安全対策をとっていれば、福島の事故は起こらなかったかもしれない。
 安倍晋三首相も起訴できないのかな?

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