2月22日 金曜日 晴れ
風も無く、お日さまが庭中に春を持って来てくれた様な一日でした。
あるじが庭のあちこちに植えました水仙が風でゆらゆらし、ヒヨドリが柚子の実を啄みに来ています。
何とも長閑な景色を食堂からぼんやり眺めて居ました。
のんびり一人でお茶を飲みながら、希望通りの高校に合格した孫息子のことを思い出していました。
2歳4ヶ月違いで弟が生まれる前のことですから、まだまだ本当に幼い頃の事です。
彼は袋を持って歩くのが好きでしたので、公園用に赤い皮の円筒形の袋を彼にプレゼントしました。
青や緑が好きな子でしたが、赤い袋も気に入って、公園に飲み物等を入れて持って行ったようです。
何時も帰る時、彼は「お土産」と言いながら自分の袋に欲しい物を入れるのです。
ジュースだったりお菓子だったり色々でした。ビニール袋や紙袋に入れては自分で持ち帰るのです。
わたしも「今日のお土産は何にするのかしら?」と面白がって眺めて居たものです。
彼に弟が生まれた頃にも、忘れられないことがあります。
母親のお膝は何時も「彼のもの」でしたのに、弟が生まれてからは当然ですが独占出来なくなったのです。
それが幼い彼には大きなストレスになったのです。
わたしも娘も気を付けていたのですが、それでも彼には辛かったようです。寂しかったのでしょうね。
一時ですが、母親の言うことを聞き分け出来なくなり、娘を手こずらせてました。
弟が生まれるまでは母親も父親も彼だけのものだったのですから、仕方が無いのです。
その時、おばぁちゃんとしてわたしが動いた記憶があります。
幼い彼が、弟の存在を認める様になってくれるしか無いのです。彼が理解するしか無かったのです。
一時のことで、まもなく弟を可愛がる優しいお兄ちゃん役が出来るようになり、ホットしたものです。
夏になりますと藤棚の下にビニール製のプールを置き、仲良く二人で水遊びをしたものです。
少し前までは、じゃれ合う子犬のように何時も小競り合いをして居ましたが、それも無くなってきてます。
それだけ彼らが大人になった証拠、わたしとしてはちょっと寂しいですね。
子供の頃、じゃれ合って小さな諍いをして居た方が、成人後の兄弟関係が上手くいく、と聴いていました。
本当かどうか解りませんが、祖母の言葉です。
”物は無くなるが、自分の身につけたものは無くならない”と子供の頃に祖母に言われました。
そんな”祖母の人生哲学”を何となく信じたいです。
風も無く、お日さまが庭中に春を持って来てくれた様な一日でした。
あるじが庭のあちこちに植えました水仙が風でゆらゆらし、ヒヨドリが柚子の実を啄みに来ています。
何とも長閑な景色を食堂からぼんやり眺めて居ました。
のんびり一人でお茶を飲みながら、希望通りの高校に合格した孫息子のことを思い出していました。
2歳4ヶ月違いで弟が生まれる前のことですから、まだまだ本当に幼い頃の事です。
彼は袋を持って歩くのが好きでしたので、公園用に赤い皮の円筒形の袋を彼にプレゼントしました。
青や緑が好きな子でしたが、赤い袋も気に入って、公園に飲み物等を入れて持って行ったようです。
何時も帰る時、彼は「お土産」と言いながら自分の袋に欲しい物を入れるのです。
ジュースだったりお菓子だったり色々でした。ビニール袋や紙袋に入れては自分で持ち帰るのです。
わたしも「今日のお土産は何にするのかしら?」と面白がって眺めて居たものです。
彼に弟が生まれた頃にも、忘れられないことがあります。
母親のお膝は何時も「彼のもの」でしたのに、弟が生まれてからは当然ですが独占出来なくなったのです。
それが幼い彼には大きなストレスになったのです。
わたしも娘も気を付けていたのですが、それでも彼には辛かったようです。寂しかったのでしょうね。
一時ですが、母親の言うことを聞き分け出来なくなり、娘を手こずらせてました。
弟が生まれるまでは母親も父親も彼だけのものだったのですから、仕方が無いのです。
その時、おばぁちゃんとしてわたしが動いた記憶があります。
幼い彼が、弟の存在を認める様になってくれるしか無いのです。彼が理解するしか無かったのです。
一時のことで、まもなく弟を可愛がる優しいお兄ちゃん役が出来るようになり、ホットしたものです。
夏になりますと藤棚の下にビニール製のプールを置き、仲良く二人で水遊びをしたものです。
少し前までは、じゃれ合う子犬のように何時も小競り合いをして居ましたが、それも無くなってきてます。
それだけ彼らが大人になった証拠、わたしとしてはちょっと寂しいですね。
子供の頃、じゃれ合って小さな諍いをして居た方が、成人後の兄弟関係が上手くいく、と聴いていました。
本当かどうか解りませんが、祖母の言葉です。
”物は無くなるが、自分の身につけたものは無くならない”と子供の頃に祖母に言われました。
そんな”祖母の人生哲学”を何となく信じたいです。