フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

久し振りに、いろいろな意見が飛びかう読書会でした。

2016-07-27 20:47:10 | 読書会
7月27日 水曜日 曇りのち晴れ

10時から読書会。
ウッドデッキや階段、前の道路の落ち葉を掃いたり、洋間のテーブルのセットをしました。
今日は重松清著「かあちゃん」を読みます。

わたしが読んで、メンバーの方の意見が聞きたくて、今月の本にさせて頂きました。
内容は、いじめに遭っている親友を、いじめっ子と一緒にいじめてしまった2人の中学生。
いじめるように指示をした不幸な家庭環境の男子生徒。

いじめを受けていた中学生は自殺未遂。そして退学。身を守るためいじめ側になった親友の二人。
一人は不登校になり誰も住んでいない母親の実家に住み、中学に通うつもりがやはり行かれない。

そんな時、本の題の「かあちゃん」が、お墓の前で倒れ、救急車で運ばれるのです。
そのお墓は、かあちゃんの夫の車に同乗していた上司のもので、かあちゃんの夫と一緒に死亡。
夫が上司を死なせた、と言う謝罪の気持ちで、月命日に毎回お参りに行き続けていたというのです。

見つけた住職がお墓の主に連絡をし、救急車で運ばれ命は助かります。
その後、夫が上司を死なせた、という責任感で、残された妻は、月命日にお花を持ってお墓参りをし、
夫の退職金や見舞金も全部上司の残された家族に渡し、月々の収入から多少でも送り続けます。

上司の家族はそのお金を使わずに通帳に入れた儘、「お母さんの為に使って下さい」との言葉を添え
娘さんが「かあちゃん」の息子さんに返すのです。

亡くなった上司の孫息子が、その「かあちゃん」の生き様を聴いた事ことで、心に変化が現れます。
生きる為の何かを感じ取り、彼の友人たちも大きな変化をもたらすのでは?
今問題になっている「いじめ」の加害者と被害者、そして家の働き手、交通事故死の加害者と被害者、
それぞれの立場での心理状況が細やかに描かれています。

借りた本で読んだのですが手元に置きたくて買いました。高校生の孫に読んで貰いたいです。
責任感が無くなって居るのでは?と思わされるような、この頃です。

平均年齢の高い読書会のメンバーの方々には、心に響いたようです。
「かあちゃん」を読んで意見を聞かせて貰いたいと思っていましたから、嬉しかったです。
コメント
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