華厳経巻八菩薩雲集妙勝殿上説偈品第十「・・愚惑のものは能く自身の真実性を知ること無し。如来は取相にあらず、是の故に佛を見たてまつらず。塵垢慧眼を障へて等正覚を見たてまつらず、無量無数劫に生死の海に流転す。流転は即ち生死にして、非転は是れ涅槃なり。生死および涅槃は二皆得べからず。・・明らかに過去世、未来世、及び現在は究竟じて永く寂滅なりと了る、故に説いて如来となす。・・
衆生は恩を知らず、如来は慈慧 . . . 本文を読む
瞋恚は親兄弟の間を害したり親族朋友の不和をきたしたり、広くは天下国家の擾乱を醸すようなことがある。されば仏は「瞋恚の火は功徳の林を焼きつくす」とある。瞋恚の反対は慈悲忍辱である。六波羅蜜のなか、第三が堪波羅密(不瞋恚・忍辱波羅蜜)である。・・・仏法の堪忍は深く因果の法を知って・・・、人間は父母の恩、社会の恩(国王の恩)衆生の恩の三宝の恩によって生息しておるのであるからこの体は己限りの無駄なことに働 . . . 本文を読む