「また次に竜王、若し瞋恚を離るれば即ち八種の喜悦の心の法を得。」(これは十善戒中の第九の不瞋恚戒であって、意業に属する貪瞋痴の随一である。貪欲は順境に対して、ものをむさぼり、瞋恚は逆境に対して腹を立てるのである。しかして貧の強いものは必ず瞋があり、また瞋の強いものは必ず貧があってあたかも鳥の両翼の如く相離れぬものである。それはなぜかというと自己の気に入った境涯に対してこれを要求するときに若しそのこ . . . 本文を読む
華厳経巻八菩薩雲集妙勝殿上説偈品第十「・・一切の法は生なし、一切の法は滅なし、若し能く是のごとく解らば、諸仏は常に現前せん。・・諸仏は本来空にして思量することを得べからず。・・・
虚妄に法相を取るは、これすなわち痴冥となす。此の故に仏を見奉らずまた真実を得ず。牟尼は三世を離れ、相好悉く具足し、住において所住なく、法界悉く清浄なり。因縁の故に法生じ、因縁の故に法滅す。かくの如く如来を観ずれば究竟して . . . 本文を読む
梅原猛は「あの世と日本人 浄土思想の諸相」で
「『先祖の話・柳田国男』(注)は終戦直後、日本人のアイデンティティの喪失に 深い不安を感じた柳田にとって「日本人のアイデンティ ティーは先祖崇拝であった。先祖崇拝を失ったら、もう日本人は日本人でなくなる、という警告としてこの本は書かれたのである。」
と言いました。
注「先祖の話」柳田國男」(昭和21年4月)
正月の十六日を以て先祖を拝むにとしている . . . 本文を読む
一期大要秘密集・・15
九に没後追修の用心。
守護国界陀羅尼経の意、若し人、命終して當に地獄の中に堕すべきは十五の相あり。
経に云く、「一には、自の夫妻・男女・眷属において悪眼をもって瞻視す。二には、その両手を挙げて虚空を捫摹す。三には、善知識の教に相随順せず。四には、非号啼泣嗚咽して涙を流す。五には、大小便利を覚せず知ぜず。六には、目を閉じて開かず。七には、常に頭面を覆う。八には、側ち臥して飲噉 . . . 本文を読む