毎度話す通り「梵網菩薩戒経」には「戒」は一切善業を出生する大地にして成仏の本源、仏道を成ずる根本なりと説かれ、「大日経」にはこの十善業道を名つけて菩薩道を成する根本なりとおっしゃってある。その訳は十善が本になって六波羅蜜(壇・戒・忍・進・禅・智)、四念処、四正勤、四如意足、五根、五力、七覚支、八正道等も行ずることができる。なおすすみては仏の十力、四無為等の仏の万徳を円満することができる。・・今の人 . . . 本文を読む
太上感応篇(道教の経典。南宋 の李昌齢 が太上老君 (老子) のお告げをまとめて編んだ)
太上 曰わく
禍福は門無し。唯人自からまねく。善悪の報いは影の形に随ふが如し。
是を以て天地には司の神有りて、人の犯す所の軽きと重きとによりて
以て人の算(いのちのかず)を奪う。算減ずる時は則ち貧しくおとろえ、多く憂い患しみに逢う。人は皆これを悪み、刑禍はこれに随い、吉慶は之を避け、悪星は之に災いし、算 . . . 本文を読む