福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

内藤湖南 聖徳太子・・5(終)

2020-10-08 | 法話
蘇我氏と太子    後世の國學者儒者から最も太子を攻撃するのは、馬子の弑逆を處分せなかつたことであるが、是亦時勢をも事情をも考へない議論である。馬子が弑逆を行つたと謂ふことは、今日から見れば明白な事實であつても、當時は下手人は別にあつて、而も馬子はその下手人を自ら殺して居る。形迹が顯はれない上に、當時の太子は廿歳にも達しない少年である。蘇我氏の權勢が絶頂に達して居る歳とて、若し太子が . . . 本文を読む
コメント

天爵と人爵

2020-10-08 | 法話
以前俗世のころ意に染まない人事が発令され、うつうつとしていたことがありました。その時、ある官民勉強会の専務理事さんが「天爵と人爵ということがあります・・」と言って下さり何となくすっきりした気持ちになったことがあります。其の出典が見つかりました。礼記でした。礼記祭義に「孟子曰く、天爵なる者有り、人爵なる者有り。仁義忠信、善を楽しみて倦まざるは、此れ天爵なり。公卿大夫、此れ人爵なり。古の人、其の天爵を . . . 本文を読む
コメント

我には衆生を救う力なければ十方の仏を請ず

2020-10-08 | 諸経
「菩薩は衆を憐れむがゆえに道を行ず。故にすべからく勧請すべし。われいま罪を知る、なほ脱を得ず、衆生は知らずして劫を歴て流転すれども我には救う力なければ十方の仏を請ず。(魔訶止観)」修法には必ず「勧請」があります。私も毎日勧請をしていますがほどんど無意識に勧請していました。改めて「我には衆生を救う力なければ十方の仏を請ず。」と想念して勧請したいと思います。 . . . 本文を読む
コメント