華厳経巻八菩薩十住品第十一「・・諸々の仏子よ、何等か是れ菩薩摩訶薩の童真住なる。此菩薩は十種の法において心安立することを得る。何等をか十と為す。所謂る身行清淨。口行清淨。意行清淨。隨意受生。衆生心を知り、衆生の種種の欲樂を知り、衆生の種種の性を知り、衆生の種種の業を知り、世界の成壞を知り、神通自在にして障礙あることなし。是を十となす。諸佛子よ。彼の菩薩は應に十法を学ぶべし。何等をか十となす。所謂く . . . 本文を読む
実語教(傳、弘法大師作、寺子屋等で使用。「実語教註慈賢(鎌倉時代の天台座主)」「実語教諺解(覚賢慧空)」等より解説)解説・・・11・富貴の家に入ると雖も 、財なき人のためには なほ霜の下の花のごとし。(富貴の家に入ると雖も財宝という智の乏しき人は霜の下の花の凋みかかるが如し。文選・潘岳の西征賦に「冬花の霜を待つは、虎の尾を履みて噬くらはれざるより危うし」) ・貧賤の門に出づと雖も 、智ある人のため . . . 本文を読む
「忠ならず考ならず、義も無く慈も無し。五常も羅網すること能はず、三乗も牢籠することを得ず。邪師を祖として習ひ邪教に依り憑る。かって出要(出離の要道)を求めずして一向に眼前を営む。かくの如くの衆生を名けて愚童羝羊といふ。・・・愚童とは・・いはく六道の凡夫なり。実諦の因果を知らず、心に邪道を行じ、苦因を修習し、三界に恋著し堅執して捨てず、・・凡夫とは・・いわく無明に依るがゆえに業に随い . . . 本文を読む