一殺多生は成實論・三業品では「福と罪と双方を得る」としています。
「問曰。有人、殺生を以ての故に多人を利益す。人、賊を破すれば則ち國に患なし。若し毒獸を殺して則ち人民を利するが如し。是等は殺生を以て福を得べきや。或は有る人、劫盜の因縁を以て父母を供養し、婬欲の因縁を以て好兒息を生じ、妄語の因縁を以て或は寿命を與あたへ、惡口等を以て他をして利を得せしむ、是皆な十惡の所攝なり、云何が此を以て而も福を . . . 本文を読む
実語教(傳、弘法大師作、寺子屋等で使用。「実語教註慈賢(鎌倉時代の天台座主)」「実語教諺解(覚賢慧空)」等より解説)解説・・・5・千両の金を積むと雖も 、一日の学には如かず 。(淮南子「聖人は尺の壁を尊ばずして寸陰を重んず」晋の陶侃(東晋の名将(259-334)幼くして父を亡くし、貧す、母は機織で生計を立て、陶侃に勉強をさせた。その上、陶侃の道徳修養を非常に重んじた)は常に人に語りて曰く「大兎(夏 . . . 本文を読む
秘密曼荼羅十住心論・・・もし五戒を持すればすなわち二十五の善神ありて恒に人身を衛護して人の左右にあり。宮宅門戸の上に於いて万事をして吉祥ならしむ。(もし五戒(在家信者が守るべき不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒の五戒)を保てばすなわち二十五の善神が常にその人を守り、左右におり、家屋・門戸の上にあって万事を好転させる。(二十五善神は灌頂経によれば・蔡芻毘愈他尼(人身守護邪悪排除)・輸多利輸陀尼( . . . 本文を読む