「お大師様の信仰とは、生きていても死んでも大師の霊と一体とならせていただき大師の無限の衆生済度の活動の一端を担わせていただくこと(趣旨)」である、という論文に出合いました。神代峻通・高野山大学教授の「御入定と大師信仰」(密教研究1936・59)から趣旨を抜き出しておきます。「・・大宗教家の真面目は霊に生くることであります。奇跡を行ふこと、神通力をあらはすことであります。・・・これは神仏において出来 . . . 本文を読む
無明熏習の義に二種あり。云何爲二。一は根本熏習。能く業識を成就する義なるをもっての故に。二は所起見愛熏習。能く分別事識を成就する義なるをもっての故に。云何が熏習が淨法を起して不斷なるや。所謂、眞如の法あるを以ての故に、能く無明に熏習し、熏習の因縁の力を以ての故に、則ち妄心をして生死の苦を厭い涅槃を楽求せしむ。此の妄心に厭求の因縁あるを以ての故に、即ち眞如に熏習す。自から己の性を信じ、心が妄動するも . . . 本文を読む
第廿三番同國佐白(現在も第23番は佐白山正福寺(佐白観音))
常州茨城郡笠間城内佐白山正福寺は、人王丗七代孝徳帝の御宇、狩人粒浦氏艸創なり。本尊千手大士の像は毘沙門天王、工匠の形を現じて、狩人遁世者の為に彫刻する所也。俗に毘s首羯磨の作と云。
往昔、佐白の山下に粒浦氏の人あり。恒に山野を往来して飽くまで殺生の業を嗜む。此のもの狩りに出んと欲へば先鏡に向かって我相を見る。其の顔色 . . . 本文を読む
今日8月21日から5日間戸津説法がはじまります。以下関連のホームページから引用します。「戸津説法とは、比叡山を仰ぐ下阪本の琵琶湖畔、明智光秀ゆかりの坂本城跡の一角にある東南寺で、毎年八月二十一日から二十五目まで行な われる法華経についての説法のことを指し、説法が琵琶湖畔の東南寺(大津市下阪本)で行なわれるところから「東南寺説法」とも呼ばれています。 戸津というのは東南寺があるあたりの古い地名で、琵 . . . 本文を読む