福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

幸せになる方法

2013-11-11 | 法話
 今朝いつものように理趣法を修した後、写経をしているときふと「なーんだ皆が幸せになるためには要は全員が互いに助け合う風土をつくればいいだけだ」という思いが突然頭をよぎりました。

 最近自分の心のレベルが縮小再生産に陥ってかなり低い状態にあることに我ながら情けなく思っており、なんとかレベルを上げなければと思っていたところでしたが、そういう最中、なにか深いところからこういう思いが突然湧き上がってきたのです。言葉にすると当たり前のようで深みがありませんが、しかし今回は非常に立体的で深みのある考えとして心の中に浮かんできたのです。最近自分自身で何かいいことをしたかといえば近所のゴミ拾いをしたこと、水たまりりでもがいていた虫を出してやったこと、あしなが募金をしたこと位でささやかすぎて恥ずかしい限りです。それでもおこがましくもこんなことを思いつくのは有難い限りです。

 『地獄も極楽も同じ風景だ。皆が長大なお箸で食事をしているだけだ。ただ違うのは地獄の人々はその箸を自分の口にもっていこうとするから長すぎていつまでたっても口にもっていけない。しかし極楽の人々は長い箸を使って向かいの人の口にもっていってやるのでお互い食事を口にすることができにこにことしている。・・』という譬話があります。

 地球の人類が互いに助け合う風潮ができればあらゆる問題は一挙に解決します。何も怖いものはなくなります。昔山田無文師が「地球をすべて柔らかい布で覆うことはできないが一人一人の心を柔らかい布で覆えば同じことだ」とおっしゃっていたのを思い出します。いやもともと一人一人の心は仏性があり柔らかいのですからそれを掘り出せばいいだけなのでしょう。
 
 そのためには自分自身が蟷螂の斧でいいから、まず毎日「修法」をし生きとし生けるものの幸福を祈り続け、同時に最低でも「一日一善」を実行することと思いました。

 なにか久しぶりに晴れ晴れとした気分になった朝でした。
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