NHK「こころの時間」で今日、作家辺見庸が痛恨きわまる表情で言った言葉です。
「・・(震災により)人は人に対して『誠実』であることがいかに大切かということがよくわかった。いままで自分はこの意味が分かってなかった。・・・この巨大な悲劇の深みに入っていく言葉があるだろうか。・・・(ニュースは)人間の体がバラバラの部品と化しているところを映さないが、これは人を救っていることにはならない。人はある日突然「部品」になってしまうことを無視するニュースは死者に対して敬意をもっているとは言いがたい。・・・『日常』はもう戻らないし、戻りはしないのである。・・・」
「日常は戻らない」という言葉は自分をハッとさせました。人と人のつながりを本当に感じていれば今回の震災のあとで『日常』を回復させることはできないはずというのでしょう。世界はまったく変わったのですから。そしてまだ原発の底知れぬ破壊は毎日続いているのですから。我々は、すべての故人、犠牲者、原発被災者に対して同体の大悲を持ちつつ共に永遠に苦悩し続けていくことしかできないのかもしれません。
「・・(震災により)人は人に対して『誠実』であることがいかに大切かということがよくわかった。いままで自分はこの意味が分かってなかった。・・・この巨大な悲劇の深みに入っていく言葉があるだろうか。・・・(ニュースは)人間の体がバラバラの部品と化しているところを映さないが、これは人を救っていることにはならない。人はある日突然「部品」になってしまうことを無視するニュースは死者に対して敬意をもっているとは言いがたい。・・・『日常』はもう戻らないし、戻りはしないのである。・・・」
「日常は戻らない」という言葉は自分をハッとさせました。人と人のつながりを本当に感じていれば今回の震災のあとで『日常』を回復させることはできないはずというのでしょう。世界はまったく変わったのですから。そしてまだ原発の底知れぬ破壊は毎日続いているのですから。我々は、すべての故人、犠牲者、原発被災者に対して同体の大悲を持ちつつ共に永遠に苦悩し続けていくことしかできないのかもしれません。