詠十善戒和歌・月照上人
昔、木南卓一先生より「月照上人の歌」というプリントを頂いていましたがその中に「詠十善戒和歌」というのがありました。埋もれさせるのは勿体ないので一部アップしておきます。
詠十善戒和歌・月照上人
「第一 慈悲不殺生戒
ならへ人 雨にながるる山蟻をすくひていのち ながき ためしに
第二 高行不偸盗戒
山守のゆるさぬ ほどは谷かげに 落ちたる 栗もゆめなひろいそ
第三 浄潔不邪淫戒
女郎花おみなへし たてる野辺には こころせよ 色香に道をわすれもぞする
第四 正直不妄語戒
いつはりて 生けらんよりは しら露と 身はいさぎよく 消えもはてなば
第五 尊尚不綺語戒
雲鳥の あや織なして 言ひたつる ことにまことは すくなかりけり
第六 柔順不悪口戒
我が宿に やしなひ置ける犬だにも うちののしりて 責めじとぞ おもふ
第七 交友不両舌戒
とにかくに あしく言ひもて あし垣の 中をへだつることぞいやしき
第八 知足不慳貪戒
いろくずも 餌を欲りせずば つり針に かかる うき目はしらざらましを
第九 忍辱不瞋恚戒
塵ばかり いからで しのべ忍びてぞ 山より高く徳はつもらん
第十 正智不邪見戒
身に影の はなれぬがごと よしあしの 業にむくひの なかるべしやは」
昔、木南卓一先生より「月照上人の歌」というプリントを頂いていましたがその中に「詠十善戒和歌」というのがありました。埋もれさせるのは勿体ないので一部アップしておきます。
詠十善戒和歌・月照上人
「第一 慈悲不殺生戒
ならへ人 雨にながるる山蟻をすくひていのち ながき ためしに
第二 高行不偸盗戒
山守のゆるさぬ ほどは谷かげに 落ちたる 栗もゆめなひろいそ
第三 浄潔不邪淫戒
女郎花おみなへし たてる野辺には こころせよ 色香に道をわすれもぞする
第四 正直不妄語戒
いつはりて 生けらんよりは しら露と 身はいさぎよく 消えもはてなば
第五 尊尚不綺語戒
雲鳥の あや織なして 言ひたつる ことにまことは すくなかりけり
第六 柔順不悪口戒
我が宿に やしなひ置ける犬だにも うちののしりて 責めじとぞ おもふ
第七 交友不両舌戒
とにかくに あしく言ひもて あし垣の 中をへだつることぞいやしき
第八 知足不慳貪戒
いろくずも 餌を欲りせずば つり針に かかる うき目はしらざらましを
第九 忍辱不瞋恚戒
塵ばかり いからで しのべ忍びてぞ 山より高く徳はつもらん
第十 正智不邪見戒
身に影の はなれぬがごと よしあしの 業にむくひの なかるべしやは」