善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)11
十番目、南方進求國 方便命婆羅門
方便命婆羅門は進求國の刀山という険しい山の山頂の灼熱の炎の中で苦行をしていた。
善財童子も、剣山に登り火中に入れば菩薩の諸行は清らかになるといわれたので剣山に登り火中に投身したところ、「未だ中間位に至らざるに即ち菩薩の安住三昧得たり、即に火聚に至れば復菩薩の寂静にして安楽なる照明三昧を得たり。・・・三昧を得おわりて曰く『はなはだ奇なり、是の如き刀山および大火聚も我が身触るるの時、安穏にして快楽也』。時に婆羅門善財に告げていはく『善男子よ、我惟この菩薩の【無尽法門】を成ぜるのみ。』」
これは十住位のうちの法王子住(未来に仏となる位)。華厳五十五所絵巻でも下から九番目ということで「第九法王子住」と書かれています。
現役のサラリーマンの頃、だれも行きたがらない厳しい職場へ何度も出向させられるということが相次いだうえに私生活でも苦しいことがおこっていました。三重苦四重苦という状況に陥り、当時はまさに劫火の火中に身を投じているような気分でした。しかしそのときに不思議な仏縁を頂き今日があります。まさに火に身が触れて仏縁が結ばれたのです。
十番目、南方進求國 方便命婆羅門
方便命婆羅門は進求國の刀山という険しい山の山頂の灼熱の炎の中で苦行をしていた。
善財童子も、剣山に登り火中に入れば菩薩の諸行は清らかになるといわれたので剣山に登り火中に投身したところ、「未だ中間位に至らざるに即ち菩薩の安住三昧得たり、即に火聚に至れば復菩薩の寂静にして安楽なる照明三昧を得たり。・・・三昧を得おわりて曰く『はなはだ奇なり、是の如き刀山および大火聚も我が身触るるの時、安穏にして快楽也』。時に婆羅門善財に告げていはく『善男子よ、我惟この菩薩の【無尽法門】を成ぜるのみ。』」
これは十住位のうちの法王子住(未来に仏となる位)。華厳五十五所絵巻でも下から九番目ということで「第九法王子住」と書かれています。
現役のサラリーマンの頃、だれも行きたがらない厳しい職場へ何度も出向させられるということが相次いだうえに私生活でも苦しいことがおこっていました。三重苦四重苦という状況に陥り、当時はまさに劫火の火中に身を投じているような気分でした。しかしそのときに不思議な仏縁を頂き今日があります。まさに火に身が触れて仏縁が結ばれたのです。