福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「玉かがみ」その6

2018-08-10 | 光明真言の功徳
まことに光明真言の功徳、広大なりしことは別きて、土砂の証拠にて知らるる。その故は,心なき真砂なりと申せども、光明真言にて加持すること百八辺にして此の土砂を尸陀林(しだりん)のうちに散らしぬれば、浄土に送るとのべ給ふ。眼前にも証拠あり。悪人死して身すくみ、木石の如くなりしに土砂を一粒口に入るればその巨益により、死骸やはらかになるなり。其の他,目の当りいろいろ巨益多し。いずれの宗門の人なりとも、さずかりて是を唱へらるべきなり。その故は未来世のもののために此の光明真言の法要を説かんと大日如来述べたまふなり。或は雑行などといひ、又は、たのみし法門にてはなしなどと、偏頗の心を起こして、是を不信心の方々は宝の山に入りながら手をむなしゅうして帰るがごとし。悲しいかな三途の旧里に立ち帰り、悪趣の苦しみを受けんことまことに池辺の蕨を見しことにならず。さればこの真言に万徳の巨益演説したまふ事かぎりなし。今、浅智短才の愚案にまかせ、見聞するところあらまし書きあらはすものなり。(続)
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