(続)神道大意、吉田兼倶
・・・天神七代地神五代合わせて十二の神とす。かの神力をもって天地を建立し、萬類を養育す。故に日に十二時あり、歳に十二月あり、人に十二の経絡あり。又は十二因縁ともなる。しかれば則ち天道も千変も万化も神明の所為いあらずといふことなし。況や人は天地の霊気を受けて色心二体運命を保つものなり。その証明にいう、頭に七穴あるは天の七星なり、腹に五臓あるは地の五行なり、上下を合わせて十二あり、またこれ天神地祇の変作なり。日月は天地の魂魄なり。人の魂魄は則ち日月二神の霊性なり。故に神道とは、心に守る道なり。心動くときは魂魄乱る、心鎮まる時は魂魄穏やかなり。是を守る時は鬼神鎮なり。是を守らざる時は鬼神乱れて災難おこる。唯己の心の神を祭るに過ぎたるはなし。是を内清浄といふ、(続
・・・天神七代地神五代合わせて十二の神とす。かの神力をもって天地を建立し、萬類を養育す。故に日に十二時あり、歳に十二月あり、人に十二の経絡あり。又は十二因縁ともなる。しかれば則ち天道も千変も万化も神明の所為いあらずといふことなし。況や人は天地の霊気を受けて色心二体運命を保つものなり。その証明にいう、頭に七穴あるは天の七星なり、腹に五臓あるは地の五行なり、上下を合わせて十二あり、またこれ天神地祇の変作なり。日月は天地の魂魄なり。人の魂魄は則ち日月二神の霊性なり。故に神道とは、心に守る道なり。心動くときは魂魄乱る、心鎮まる時は魂魄穏やかなり。是を守る時は鬼神鎮なり。是を守らざる時は鬼神乱れて災難おこる。唯己の心の神を祭るに過ぎたるはなし。是を内清浄といふ、(続