福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

お大師様のお慈悲

2014-08-21 | 法話
今日は21日です。お大師様の日です。いつものように川崎大師におまいりにいってきました。暑い為か京急川崎駅で大師線にのっても電車の中はまばらです。それでも大師駅に着くとかなりの人が電車から降りてきました。ホームの階段は一瞬混みました。この人たちを見てふと「ああ、お大師様はこういう人達がそれぞれ色々と願い事をするのをすべて受け止めてくださり、願いを叶えてやろうとされているのだなあ。なんの見返りもお求めにならないで・・」という思いが頭に浮かんできました。
境内にはいって拝んでいてもこのお思いは消えません。見返りを一切求めないで、一人一人を助けてやろうとされているお大師様の有難さに思わず涙がこぼれそうになりました。
そして四国八十八所の御大師様を拝んでいるとき大切なことに気が付きました。昨年くらいから「開創千二百年にまた四国をお詣りさせてください」といつも拝んでいたのですが、先般、八月初旬に六一番香園寺から六四番前神寺まで家族でお礼参りができたのです。丁度台風で四国に暴風波浪警報が出ていたときでしたが不思議と雨にもあわずあっというまに有難い参りが出来ました。本当に有難い事でした。このことを思い出し川崎大師八八所のお大師様に心からお礼申し上げました。
さらに八八所裏に三界万霊と書いたお地蔵様がいらっしゃいますが、こういうお地蔵様も雨の日も風の日も道端や境内に佇み、苦悩する衆生を、まさに一切の見返りをお求めにならず、救ってやろうとされています。
こうした仏様のまったく見返りをお求めにならない、絶対の愛、つまり「お慈悲」の有難さに思い至り、川崎大師の境内で何度も涙をこぼしそうになって帰ってきました。
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